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「ゲーセン」いまや常連はお年寄り シニアサービス充実

2011年9月3日17時33分

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写真拡大メダルゲームを楽しむ80代の女性=2日午後、東京都葛飾区亀有3丁目のハロータイトー亀有、遠藤真梨撮影

 かつて子どもの遊び場だったゲームセンターがいま、お年寄りも楽しめる「憩いの場」になりつつある。ほかの娯楽施設より安く長く遊べる点が人気のようだ。少子化と若者の「ゲーセン離れ」に悩む業界各社も、シニア向けサービスに本腰を入れ始めた。

 8月中旬の平日昼下がり。東京都葛飾区のゲームセンター「ハロータイトー亀有」では、十数人のお年寄りが遊んでいた。

 「今日の調子はどうかい」。畳敷きベンチに座って小藤チエ子さん(76)が野田マツさん(86)に話しかけた。2人ともここの常連客で、通っているうちに友達になった。10年ほど前に夫を亡くした小藤さんは「1人で家にいるとぼけてしまうけど、ここでゲームをしていれば時間を忘れられる」と語った。

 店は2年ほど前から高齢者が増え始め、今は平日昼間の利用者の8〜9割を占める。人気は「メダル落としゲーム」。手持ちのメダルを投入して装置内のメダルの山を崩して遊ぶ。上達すると、千円あれば長時間楽しめる。

 大半のお年寄りは数時間は滞在し、ゲームの途中でお茶を飲んだり、弁当を食べたりして仲間と雑談して過ごす。「ゲームセンターが交流の場になっているようですね」と酒井康彰店長は言う。タイトーは高齢者向けに、全国約20店舗で今年1月から店内のベンチを畳敷きに変えた。

 日本アミューズメント産業協会によると、全国のゲームセンターは2009年度で1万9213店、総売上高5042億円。いずれも5年前より2割強も減り、現在も減少傾向に歯止めがかかっていない。少子化に加え家庭用ゲーム機の普及で子どもや若者のゲーセン離れが進んだからだ。

 業界各社は新たな主役となった高齢者の取り込みに躍起だ。

 全国で約200店を展開するナムコは今春、同年代の友達をつれてきた高齢者にメダルをプレゼントするキャンペーンを実施。毎週木曜日に高齢者がメダルを2倍もらえるサービスを始めたり、マッサージチェアを置いたりした店もある。

 ゲーセン運営会社のアドアーズは今年から茶菓子の無料サービスを一部店舗で始めた。メダルゲーム機の増設に加え、老眼鏡や毛布の貸し出しもしている。業務用ゲーム機メーカーのコナミは8月、お年寄りのために画面上に大きな文字でゲームの説明が映し出されるメダルゲーム機を売り出した。(牧内昇平)

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