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カジノ損失「取り戻そうと」 井川容疑者、子会社を頼る

2011年11月23日4時48分

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 大王製紙(東証1部上場)子会社からの巨額借り入れ事件で、東京地検特捜部に会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された大王製紙前会長の井川意高(もとたか)容疑者(47)が、「ギャンブルで膨らんだ損を取り戻そうとするうちに、会社の金に手を出してしまった」という趣旨の供述をしていることが22日、わかった。

 特捜部は、前会長がマカオやシンガポールで高額レートのギャンブルを繰り返すうちに損失が膨らんで追い詰められ、自らが役員を務める子会社の資金を借り入れたとみて調べている。

 特捜部の調べなどによると、井川前会長がカジノでのギャンブルを始めたのは2007年ごろ。株式の先物取引やFX取引で大きな損失を出した後、たまたま訪れたカジノで勝って大きな利益を得たことをきっかけにのめり込んだという。

 09年ごろまでは、億単位の個人の資金でカジノに通っていたが、負けがこんだために大王製紙と関係のない知人の会社や、親族が経営するファミリー企業から借り入れを始めた。

 しかし、その後も損失が拡大したため、連結子会社からファミリー企業を通じて借り入れをするようになったという。

 さらに、昨年春以降になると、連結子会社から直接、前会長の個人口座やカジノ運営会社の口座に振り込ませるようになった。連結子会社から借り入れをすれば、有価証券報告書に自分の名前が記載され、問題が表面化しかねないことも、前会長は認識していたという。

 しかし、「カジノ運営会社への借金を払うため、やむを得ず子会社から借り入れた」という趣旨の説明をしているという。

 井川前会長は今年7〜9月、自らが代表取締役会長を務める連結子会社4社から7回にわたり、計32億円を無担保で借り入れて損害を与えた疑いがあるとして逮捕された。大王製紙によると、井川前会長が昨年5月〜今年9月、子会社7社から借り入れた総額は計約106億8千万円にのぼる。

 井川前会長は22日、「おわび」と題した文書で「カジノの深みにはまった。深く反省している」と謝罪し、借入金の大半をカジノ賭博に使ったと認めた。

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