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朝デジスペシャル プロメテウスの罠(わな)特別版

連載の始まりは、このシリーズからだった。今もなお正体のわからない防護服の男たち。
彼らは誰なのか。彼らは何を見たのか。
その答えを求めて福島を取材し続けてきた記者は次々に地元の人々を襲う試練を目の当たりにする。
名物シリーズとなったプロメテウスの罠、その記念すべき第一回シリーズを今、特別版でお届けします。
今なお解決の糸口のないなかにあるこの問題を、あらためて考えるために。

ギリシャ神話によると、人類に火を与えたのはプロメテウスだった。火をえたことで人類は文明を発展させた。
化石燃料の火は生産性をさらにのばし、やがて人類は原子の火を獲得する。
それは夢のエネルギーとも形容された。しかし、落とし穴があった。

「防護服の男」公開中

  • 第1話 「頼む、逃げてくれ」

    福島県浪江町の津島地区。東京電力福島第一原発から約30キロ北西の山あいにある。原発事故から一夜明けた3月12日、原発10キロ圏内の海沿いの地域から、1万人の人たちが津島地区に逃れてきた。小中……

    第1話 「頼む、逃げてくれ」
  • 第2話 「深夜、もっと遠くへ」

    3月12日夕、菅野みずえは自宅に駆け戻り、防護服の男たちの話を避難者に伝えた。議論が始まった。「本当に危険なら町や警察から連絡があるはずだ。様子をみよう」。やっと落ち着いたばかりで、みんな動きたく……

    第2話 「深夜、もっと遠くへ」
  • 第3話 「なぜあんな格好を」

    3月13日に菅野家の25人が出て行った後も、津島地区の避難者は大半が残っていた。避難指示は12日午前5時44分に10キロ圏内に拡大。1号機が水素爆発した後、午後6時25分に20キロ圏内に広がっ……

    第3話 「なぜあんな格好を」
  • 第4話 「殺人罪じゃないか」

    SPEEDI(スピーディ)というコンピューター・シミュレーションがある。政府が130億円を投じてつくっているシステムだ。放射線量、地形、天候、風向きなどを入力すると、漏れた放射性物質がどこに流れるかをたち……

    第4話 「殺人罪じゃないか」
  • 第5話 「私、死んじゃうの?」

    菅野みずえの家にいた25人の人々は、その後どこに向かったのだろう。その一人、谷田(やつだ)みさ子(62)はいま、愛知県春日井市の市営住宅で避難生活を送る。みずえの遠い親戚だ。同じ浪江町の小野田地……

    第5話 「私、死んじゃうの?」
  • 第6話 「ハエがたかっていた」

    谷田(やつだ)みさ子(62)は浪江町で生まれ育った。中学生のころ、東京電力が福島第一原発づくりを始めた。高校卒業後、上京して就職したが、1年半で浪江町に戻った。そのあとは東電一色の生活だった。……

    第6話 「ハエがたかっていた」
  • 第7話 「早く東京へ来なさい」

    東京に住む娘の携帯電話の指示で転々と避難を続けた者もいた。菅野みずえの家に避難した門馬洋(もんまひろし)(67)と昌子(しょうこ)(68)の夫婦だ。自宅は浪江町の権現堂地区で、原発まで10キロない。……

    第7話 「早く東京へ来なさい」
  • 第8話 「「ふるさと」歌えない」

    菅野みずえの家に避難した門馬洋(67)は元高校教師だ。福島第一原発がつくられた40年前から反原発運動にかかわっていた。当時住んでいた楢葉町(ならはまち)の町営住宅に、住民3人が集まって始めた……

    第8話 「「ふるさと」歌えない」
  • 第9話 「初めは言えなかった」

    浪江町の赤宇木(あこうぎ)地区に住む三瓶(さんぺい)ヤスコ(77)は隣の飯舘村から嫁いで55年になる。菅野みずえとは公民館の民謡サークル仲間だ。ヤスコは8月初めまで、細い山道を上った一軒家に1人で……

    第9話 「初めは言えなかった」
  • 第10話 「口止めされた警察官」

    関場和代(52)は3月14日、会津若松市の親類宅に避難した。家は菅野みずえの家に近い浪江町南津島にあった。その後も避難指示がないため4月2日、ひとまず自宅に戻った。数日して、家の前に自衛隊のジープ……

    第10話 「口止めされた警察官」
  • 第11話 「あの2人のおかげで」

    菅野みずえの家に避難した25人は、「白い防護服の男」の情報とみずえの判断でそれぞれ再避難し、危険な状況から逃げることができた。大量の放射性物質が飛び散り、住民が被曝(ひばく)するかもしれない緊急……

    第11話 「あの2人のおかげで」
  • 第12話 「区長は逃げなかった」

    菅野家の25人が再避難した3月13日、下津島区長、今野秀則(64)は、家を訪ねてきた菅野みずえから白い防護服の男の話を聞かされた。しかし、逃げなかった。確かな情報もなしに右往左往すべきではないと……

    第12話 「区長は逃げなかった」
  • 第13話 「自宅裏は荒れはてた」

    菅野みずえ一家が暮らす桑折町(こおりまち)の仮設住宅は、浪江町からは40キロの距離だ。そこから月に1回、浪江町の自宅に通っている。国道114号から津島地区に向かう道に折れると、警察の検問所があ……

    第13話 「自宅裏は荒れはてた」

「プロメテウスの罠」は、2011年11月に始まった「防護服の男」シリーズ以降、これまでにも40個以上のシリーズが朝日新聞紙上で掲載され、
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