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橋本、堀内両派が分裂投票となるなど「派閥崩壊」のなかで進む自民党総裁選。ただ実動部隊はやはり派閥。その崩壊度が各陣営の運動にも大きく影響している。
初の4候補そろいぶみでの地方遊説となった13日の札幌市での街頭演説会。亀井静香氏は「全国の景気がよくなれば、観光客が北海道にどんどんやってくる」。
その陣営の戦略は、派閥の組織・資金力をフル稼働させるドブ板選挙。橋本派に次ぐ規模を背景に、オーナーの亀井氏が束ねる。所属議員のノルマは1人当たり「2万件以上の電話作戦」で、党員名簿から住所を割り出し、政策パンフレットを持っての戸別訪問も。
「焼け野原だと亀井さんは言うが、(経済は)明るい兆しが出てきた」。演説会で反論した首相は「脱派閥」を掲げ、マスコミへの出演以外は支持団体への働きかけもしない。だが、代わりに出身派閥の森派と山崎、旧加藤の3派が支える。
支援団体回りは、森派議員がした翌日は山崎派議員が、など派閥で波状攻撃。党の部会長や大臣経験者を振り向ける念の入れようだ。13日の陣営の作戦会議には、特定郵便局長や看護師、JRなど団体ごとに支持の度合いを○△×に分類した資料も出た。
「派閥の機能は壊れた」と言う首相だが、足元では健在そのものだ。
一方、「派閥崩壊」の影響をもろにかぶっているのが、皮肉なことに最大派閥・橋本派出身の藤井孝男氏の陣営だ。
参院橋本派を率いる青木幹雄氏らが首相支持に回り、業界団体のまとまった支持は当てにできない。「県単位でお願いした方が効果的」と、この週末に地元に戻る陣営の議員にハッパをかけた。
野中広務氏の引退表明の影響もある。「選対が引き締まった」との声もあるが、「総裁選後に派閥はどうなるのか」。若手に先の不安も広がる。
高村正彦氏の陣営は小派閥ゆえ、運動の手足となる議員や秘書の不足に頭を悩ます。好材料は外相時代に培った知名度。「政策の高村」を印象づける作戦しかない。
ただテレビなどでの討論会では発言の機会が少なめだ。「公平にやってください」と司会に食ってかかる場面もあった。
(09/14 12:56)
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