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ガス田にドリルパイプ 中国が掘削開始か 経産省見方

2010年9月25日5時5分

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写真東シナ海のガス田「白樺」。中央に立つやぐらには、掘削工具を誘導するものとみられる茶色のパイプが見える=17日、奄美大島の西約460キロ沖、朝日新聞社機から

 東シナ海のガス田「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)の施設に中国側が持ち込んだ機材について、経済産業省は24日、朝日新聞の取材に、掘削工具を海底に誘導するパイプの可能性が高いと明らかにした。同省は中国が掘削を開始しているとの見方を強めている。

 日本政府は掘削が事実ならば対抗措置を取る方針を確認している。中国漁船衝突事件で逮捕した中国人船長の釈放は決まったが、ガス田問題も解決に向かうかは不透明だ。

 同省幹部によると、海面からの高さが30〜40メートルある白樺の掘削用施設で、最高部(やぐら)の下方に掘削用の「ドリルパイプ」と呼ばれる機材のようなものが複数本、運び込まれ、立てかけられているのが確認された。ドリルパイプは長さが約10メートル。パイプ同士を連結させて、先端にはドリルなどの掘削用工具を取り付ける。これを海底へ届かせる。持ち込まれたのは、最近1カ月以内だという。

 同省によると、ドリルパイプとみられる機材の数は日によって増えたり、減ったりしている。施設の外側から見る限り、パイプが実際に海底に届いて掘削しているところまでは確認できないという。ただ、「周囲の海面の変色も含めて、(掘削を示す)状況証拠はそろっている」としている。

 同省資源エネルギー庁の石油・天然ガス課の平井裕秀課長は24日、自民党外交部会で「100%自信があるのかと言われると、現場に行っているわけではないので、はっきりしないが、掘削の可能性は高い」と説明した。

 中国側はこれまで、機材搬入は「施設の補修のため」と説明している。日本側は中国側に改めて詳しい説明を求めるとともに、監視を続ける。(小暮哲夫)

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