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12月17日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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Round 1 食物アレルギーの衝撃 反響編

「庄司、やるやん。ちょっと泣けたで」

「庄説 Round1 食物アレルギーの衝撃」には、さまざまな反響を多数寄せていただきました。
庄司さんは、小学校で給食を食べた少女が命を落とす、という痛ましい事故が起きた食物アレルギーの問題と、真正面からぶつかり、「『違い』を笑いに変えられるクラスに」と題した「庄説」を書き上げました。
そこには、小学校での事故でお兄さんを亡くして以来、庄司さんが抱き続けてきた、「本当に防ぐことのできない事故だったのか」という問いと痛みが、色濃くにじんでいました。

その「普段テレビで拝見する姿からは伺えない、じわりと深く染みる文章」(神奈川県の齊藤寛さん・45歳)に「ぐっときた」という人が多かったようです。

「感動しました。今までも好きな芸人さんでしたが、これからは庄司さんを見る目が変わるような気がします」というメールを送ってくれたのは、広島県の50代前半の女性です。

ツイッターでも「ちょっと泣いてしまった」「不覚にも、庄司に泣かされた」などのつぶやきがありました。 特に、「違い」を抱えて生きることの大変さを日々感じている、食物アレルギーのお子さんをもつ親御さんの心には、ひときわ響いたようです。

冒頭のコメントを寄せてくれた大阪府の堀浩也さん(44)は、いま幼稚園に通っている子どもが乳児のころ、アレルギースコアが高く、食べ物すべてに気を遣っていたそうです。
堀さんは、庄司さんの意見は認めつつも、「『自分とは違う他者を認める』という人間性にかかわる感性の成長を、教育現場だけに頼るのは厳しい」といいます。
「せめて自分の子どもは、家庭で成長を促していきたいと思います」とつづってくれました。

9歳の子どもと一緒に、食物アレルギーと、それがもたらす葛藤と闘ってきた、岩手県に住む母親(37)のメールには、「同化しようとしたり、隠そうとしたりしたこともあったけれど、開き直って堂々としていることのメリットが意外と多いことに気づきました」とありました。

お子さんが小学校に入ったばかりのころは、友達に「どうして食べられないの?嫌いなの?」「ずるい」などと言われたこともあったそうですが、今では、友達が自分のアレルギー体験を語ってくれたり、原因食材をうっかり食べそうになったのを止めてくれたりと、歩み寄りや助け合いも増えてきた、といいます。
「最近のおしゃれな子ども用メガネのように、目は悪いけどおしゃれでいいでしょ、ぐらいの遊び心を、社会全体で支えられるようになるといいですね。勇気をもらいました」

ツイッターで「ぜひ一読を」と勧めてくれた栃木県の小児科医、仲島大輔さん(42)は、食物アレルギーの子どもたちを、多数診てきました。「個人差はありますが、食物アレルギーであることを本人が受け入れられるかどうかが、成長過程でひとつの関門になっているんです」

「庄説」の次なる展開への期待も寄せられています。

「次回も楽しみにしています!」というのは、東京都の大学生、大竹利佳さん(20)。
「新聞を読むよう言われていますが、社説は難しいイメージがあるため目を通しません。でも、『庄説』はとてもわかりやすく、興味がわきました。庄司さんの質問も、読者に近い気がして、まるで自分が質問をしているかのようでした」


大阪府の藤本信治さん(56)からは「この企画、最初はうんざりしてましたが、新聞というメディアが深化する切り口になるかも、と思いました」とエールが送られました。

女の子のご両親から

 「庄説」最初のシリーズ「Round1 食物アレルギーの衝撃」は、大きな反響を呼び、今なお読まれ続けています。

 庄司智春さんが、このテーマを選んだのは、2012年末、東京都調布市の小学校で起きた、給食による食物アレルギー死亡事故の記事がきっかけでした。

 学校での事故で兄を亡くした庄司さんは、この事故に、並々ならぬ熱心さで向き合い、思いのこもった「庄説」を書き上げました。

 この「庄説」を読んだ、たくさんの人たちの中に、その事故で亡くなった女の子のご両親がいました。

 「私たちの大事な娘のことを最初に採り上げていただき、感謝いたします」

 ある日、ご両親は、そんな書き出しの手紙を、庄司さん宛てにしたためました。

 その手紙には、クラスメートに囲まれ、元気いっぱい明るく生きた、元気な女の子の姿が綴られていました。必要以上にアレルギーやアトピーを気にすることなく生きられるような学校になってほしい、と庄司さんが願いを込めて「庄説」に綴った「夢」が、そこにありました。

 ご両親は、こう話してくれました。「娘は、年の離れた二人の姉、ご近所の方やお友達に愛されて、屈託なく明るく生きていました。笑顔しか思い出せないくらい、よく笑う娘で、アレルギーやアトピーのことも、冷静に受け止めていました。ですから私たちは、娘自身が、注射を打つことを拒んだわけではない、と思っています。先生が、食物アレルギーや、注射の意味を、きちんと理解していれば、防げたはずの事故でした」

 ご両親は、事故直後から、再発防止のために奔走しています。

 庄司さんは、その思いを正面から受け止め、二人宛ての手紙に、こう綴りました。「引き続き、僕なりに勉強し、皆様に伝えていけたらと、微力ながら思っています」

 庄司さんの手紙を読んだご両親からは、こんなメッセージが寄せられました。

 「娘は、庄司さんの大ファンでした。熱心に番組を見て、大笑いしていたのを思い出します。その庄司さんが、娘のことをとりあげて下さって、関心を持って下さる方が増えたことを、ありがたく思っています。できればこれからも、アレルギーに悩んだり困ったりしている全国の子どもたちを、心のどこかで忘れずにいただき、今後も見守り続けていただければうれしいです」。


「庄説」、次のテーマは東京五輪

次回からは、いよいよ第2ラウンドが始まります。
テーマは「東京五輪って、どうなの?」。
自他共に認めるスポーツ好きの庄司さん、東京五輪の招致が決まって大喜び……のはずが、新聞をじっくり読むようになって、頭の中が「?」だらけになってしまったそうです。

庄司さんのあんな疑問、こんな不安に答えるニュース指南役は、稲垣康介編集委員。国際オリンピック委員会(IOC)の取材歴が長く、今年9月のアルゼンチン・ブエノスアイレスでの総会では開催決定の瞬間も取材していました。

「庄説 Round2」第1回の配信は、11月21日ごろの予定です。お楽しみに! (魚住ゆかり)

論説委員プロフィール稲垣 えみ子

1965年生まれ。大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て2013年春から論説委員。維新の会、原発などを担当。仕事の重圧に耐えるためヨガと瞑想が欠かせぬ日々。山登りと日本酒を好み、オフはトレードマークのアフロで大阪の酒場と六甲山を放浪。

  • (ニュースのおさらい)食物アレルギーって何?(2013/02/02)

    小学生の女の子が昨年12月、給食に入っていたチーズを食べた後に亡(な)くなりました。女の子は、乳製品(にゅうせいひん)を食べると皮膚(ひふ)がかゆくなったり呼吸(こきゅう)が苦しくなったりする「食物(しょくもつ)アレルギー」がありました。

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