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12月15日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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Round 9 子どもとスマホ 庄司vs.論説委員 前編

庄司智春、不惑が近づく38歳。
でも「既読スルー」に惑ってしまう。

LINEで送られたメッセージを読むと、「既読」と表示される。
それなのに返信しないことが「既読スルー」と呼ばれる。 先輩にメッセージを送って、いつもは既読になると「オッケー」とか「了解」とか、
あるいはスタンプを返してくれるのに、今回は反応がない。
そうなると、あれ、やばいこと書いちゃったかな、機嫌を損ねちゃったかな、と落ち着かない。
そうなんだよ、大人の僕でさえ、こうだから、子どもはもっと大変なんじゃないか。

親としてできること
こんなことを想像した。
友達とのグループで、みんな盛り上がって、
メッセージをやりとりしているのに、
いつも自分のメッセージで終わっている。
そんなことに気づいたり、
からかわれたりしたら、しんどうそうだな。

「イヤですよね」。論説委員の各務滋が相づちを打つ。

子どもって、無意識に意地悪なところがあるから。
いつもおまえで終わるよな、とかいじりをしそうだ。
仲間内でワイワイできて楽しいツールだけど、残酷さと表裏一体なのかも知れない。

各務が尋ねる。
「もし息子さんが、そうなったら親としてどうしますか」

僕だったら、
自分の経験を話して聞かせるかな。
それへこむよな、って。
自分もやっているから、少しは近い目線で語り合えるんじゃないだろうか。

「そうなんです、それ重要です」。各務が大きくうなずいた。

専門家がしきりに言うのは、「大人がLINEをやってみよう」だ。
知らないから怖い、何が危険かも助言できない。
そもそも自分が登録しないと、子供とやりとりすることさえできない。

各務の家庭では、小学生の息子にまだスマホを与えてない。
ただ、タブレット端末は居間に置いて、勝手に操作できる。
もし、傷つくようなことがあっても、親やきょうだいが近くにいれば、
独りで抱え込まず、相談ができるかも知れない、と考える。

頼られる関係を築いて
親子の間で、
ルールを設ける家庭もけっこうあるようだ。
各務によると、時間を決めるのが多く、
子供のスマホを時々、見せてもらうというのもあるという。

それは、ちょっとイヤかも。

鍵のついた引き出しのある机を買ってもらって、
そこに、いろいろ隠していたなあ。
ちょっとHなものとか。

各務も同じ考えだ。
「秘密は作らせてあげたいですよね。
何かあった時に、頼られる関係を築いておくしかないのかな」

スマホを使わせる時期が来たら、親子でちゃんと話せる環境づくりに努力せねば。
直接、悩みを問いただすのでなく、
「LINEで、あのおじちゃんがこんなこと言うんだよ」
と体験を語ることで、大人でもこんなことあるんだ、
気にしなくていいんだ、と安心させてあげる。
それが、親としての務めじゃないか。

友達の数、平均125人
しかし、ネットいじめをニュースで見聞きすると、なんか陰湿な感じがする。
そもそも、こういうトラブルが起きるのは、コミュニケーション能力が落ちているからなのか?

「むしろ、いまの子どもは、我々の時代に比べて、コミュニケーション能力が高いと思います。
社会学者の土井隆義さんの本で読んだんですが、
10代後半の子どもたちに友達の数を調査したところ、平均して何人ぐらいだったと思いますか」

5人ぐらい?

「親友はそんなものでしょうが、答えは125人だそうです」

えー!

「恐らく、LINEなどSNSでの友達も含むのでしょう。知り合い程度でも、友達とカウントして」

子供たち自身の変化へと、対談は進んでいく。

次回は、9月18日ごろに配信します。

論説委員プロフィール各務滋

1990年に入社し、福島、山形、福岡、成田に計9年、雑誌AERAに3年。社会部では教育や警察、交通を取材した。この春、無料オンライン大学講座JMOOCに登録して24年ぶりに〝学生〟になってみて、知らなかったことを知る楽しさと、続けることのしんどさの両方を思い出した。 自宅ではテレビとタブレット端末のどちらを見ている時間が長いか、微妙なところ。 LINEはまだ使っていない。46歳。

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