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10月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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Round 9 子どもとスマホ 「庄説」

我が子はまだ2歳。
しかし、スマホの普及の速さを考えると、
庄司智春は、まだまだ先の話とは思えないでいる。
論説委員との対談を通じ、便利と危険が隣り合わせであることを再認識し、
親として何をすべきなのかを考えた。その思いを、庄説に書き込んだ。

親も自分で使ってみよう

子どもたちのスマートフォンの使い方に、いろんな考えと意見がある。
内閣府の調査では、小学生は3人に1人の割合で携帯電話・スマホを持っていて、
中学生になると半分、高校生はほとんど持っているという。

一方で、使い方を間違えると、
予期せぬ事態に巻き込まれるんじゃないかと心配している親も多いと思う。

実際、僕もそうだ。
殺人、詐欺など、インターネットがきっかけとなって、
子どもが巻き込まれる事件も最近起きている。

SNSでは、共通の趣味を持っている人、不特定多数の人とつながれる。
非常に楽しくて、便利なモノだけど、使い方を間違うと、とんでもないことが起きる。
ニュースを見ていると、心が痛くなる。

こういったニュースを、家庭で話題にして、親と子でディスカッションする。
スマホだけでなく、便利な道具でも使い方を間違えれば、
場合によっては人を傷つけることがある。
それと同じで、親がしっかりと子どもに使い方を教えるべきなのだ。

また、友達との連絡ツールとして使われていることが多いらしいが、
インターネットがいつでも利用出来る状況の中だと、
そこに隙ができるんじゃないかと、やっぱり考えてしまう。

便利な機能、危険性もある
Facebook、Twitter、LINEといったSNSは、僕も仕事上利用している。
仕事のスケジュールも、プライベートの連絡もほとんどLINEと言ってもいい。

LINEは通常のメールとは違い、送った文章を相手側が読んだ場合、
文章の横に小さく既読と表示される。
これは今までのメールの機能と比べて、進化していて、とっても便利な機能だ。

対談で聞いた話だが、この既読機能は震災を意識した機能だという。
返信がなくても、既読になれば、生存確認が出来るというものだ。

しかしこんな便利な機能も、使い方、捉え方で問題にもなってくる。
既読となったのに、返信がない、俗に言う、既読スルーと言うものだ。
この既読スルーが人間関係をギクシャクさせることもある。

実際にLINEを使っている僕でさえ、先輩にメッセージを送り、
既読になっているのに、返信がないと、怒らせてしまったかな?とか、
メッセージに失礼があったかな?と思ったりもする。

だから思春期の少年少女にとって、
友達関係で、このような既読スルーなどの問題が発生した場合、
落ち込む子も出てくるのは間違いない。

正しい使い方、教える義務
僕たち親も、実際にSNSを使ってみたほうがいい。
LINEのグループに参加してみる。
TwitterやFacebookを始めてみる。
そうするなかで、子どもたちにとって、良い部分と悪い部分を分別するのはどうだろう。

親が理解せずに頭ごなしに禁止しては、親子の間に溝が生まれる可能性もある。
耳に入ってくる情報だけでなく、実際に使用して、体感する。
そうすることによって子どもたちに伝わる熱も変わってくるだろう。

どんなモノでも使い方を間違えれば、
時には人を傷付けることもあり、人から傷付けられることもあるだろう。

進化の速さについていけないと、立ち止まらずに、一度は触れてみる。
そして、便利のなかにある危険性を理解する。

論説委員から

  •  「子どもの前では、スマホを極力いじらないよう気をつけている」。庄司さんの言葉に触発されて、私も考えてみました。
     これは、「画面より、いま目の前にいる人をなるべく優先する」と広げることができそうです。
     スマホに夢中でお年寄りに席を譲らない、歩きスマホで人にぶつかる。そういう行動をしてしまうのも
     「目の前にいる人を優先しなかった」からだと言えないでしょうか。
     SNSは単身赴任家庭の親子や故郷の同窓生のように、会いたくてもなかなか会えない人との心の温度を保ってくれます。一方、いつも会っている人と使うときには、ほどよい距離の保ち方が難しい面があります。
     考えてみれば電話もそうでした。自分から切れずに長電話になったり、留守電に折り返しがないと腹が立ったり。
     いつでもつながれるというネットの特徴によって増幅されている面はあるにしても、基本的にはこれは道具の問題というよりは心の問題。だから、庄司さんの言うように保護者のかかわり方が大事なのだと思います。
     対談を通じて、「仲間を大事にする」ことと「自分を大切にする」ことを両立する難しさを感じました。
     まだ答えを出せないのですが、子どもがスマホを手放せなくなっていたら「僕は自分の時間を大事にしたい。
    だから友だちにも自分の時間を大事にさせてあげたい」という思いやり方もあるんじゃない? と伝えてみようと思います。

論説委員プロフィール各務滋

1990年に入社し、福島、山形、福岡、成田に計9年、雑誌AERAに3年。社会部では教育や警察、交通を取材した。この春、無料オンライン大学講座JMOOCに登録して24年ぶりに〝学生〟になってみて、知らなかったことを知る楽しさと、続けることのしんどさの両方を思い出した。 自宅ではテレビとタブレット端末のどちらを見ている時間が長いか、微妙なところ。 LINEはまだ使っていない。46歳。

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