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10月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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Round 13 AIIBの衝撃 ウォームアップ

アジアインフラ投資銀行、略してAIIB。
最近よく耳にして、庄司智春は気になっていた。

でも、新聞とにらめっこしてても、さっぱり分からない。
中国が仕掛けてるけど、日本にどう影響があるのか?

自分の勉強不足だろうけど、もう専門家に聞いてみないと、どうにもこうにも……
ということで、今回のテーマは決まった。 shosetsu13-1_01

急に注目された?
「庄司さんが勉強不足ではなくて、この問題は知らないのが当たり前です」

経済が専門の論説委員・原真人は開口一番、慰める

「だって昨年は、ほとんど話題になっていませんでした。私だって、中国が何かやっているよ、ぐらいの感じで」

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え、そうなの。
急に注目されたってこと?

AIIBの構想は、
中国が2013年に唱え始めた。
アジアの途上国がインフラを整備するためのお金を貸す国際金融機関を、中国が主導して設立しようというのだ。

欧州先進国、次々に
当初は、アジアの国々が参加を表明していただけだったが、今年3月に事態は急変した。

イギリスが名乗りを上げたことをきっかけに、フランス・ドイツなど、日本やアメリカが「仲間」と思っていた先進国が次々と参加を表明したのだ。

「先進国のなかで亀裂が生まれ、第2次大戦後ずっと続いてきた世界の秩序が変わってきたのか、と注目を浴びるようになりました」と原は言う。

日本でクローズアップされるようになったのも、それからだというのだ。

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「イギリスやドイツから話を聞いてなかったのか」と国会で政府は責められ、
「船に乗り遅れるな」と参加しないことによる経済的な損失を心配する声も大きくなった。

「中国自身でさえも、予想外の反響で驚いていると思います。
まさか、イギリスやドイツが入ってくるなんて、と」 shosetsu13-1_04

「勝手にやるもんね」
最初はこぢんまりと始め、徐々に広がっていけばいい、ということだったのか?

「というよりも、嫌がらせから始まったと言いますか……
まあ、嫌がらせは言い過ぎですけど、
アジア開発銀行(ADB)という似たような銀行がすでにあるんですけど、
ここを仕切っている日本とアメリカが、中国の言うことをなかなか聞かない。
それならば、勝手にやるもんね、と」

ADBとかも登場して、やっぱり分かりにくい。
すると、原はおもむろにスケッチブックとペンを手にとって、庄司に告げた。

「今回のテーマ、町内会で例えてみましょう」

次回は、17日ごろ配信する予定です。

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論説委員プロフィール原真人

 長野県出身。日本経済新聞社を経て1988年朝日新聞入社。財務省や経産省、金融庁などの経済官庁、日本銀行、経済界の取材を担当。「アベノミクス」や「異次元緩和」が将来の日本経済に及ぼす影響を問題視し、批判的な主張を続けてきた。編集委員や朝刊の当番編集長を経て、現在は論説委員として経済社説を担当。

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