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12月17日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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Round 17
アメリカ大統領選、日本はどうなる 庄司vs.論説委員 前編

芸人の庄司智春が、アメリカ大統領選にこれほど注目したことはかつてなかった。
そう、あの男のおかげだ。共和党の候補者であるドナルド・トランプ。
気になってしょうがない。 shosetsu17-1_01 夏休み、家族でロサンゼルスを旅行した。
土産売り場にトランプのお面が。つい買ってしまった。
対抗馬の民主党候補、ヒラリー・クリントンも買ったが、トランプをたくさん買った。

後輩芸人などにあげたけど、マネジャーは「これ、私にですか?」と思いがけないプレゼントに動揺していた。

「私もそこにいたら、トランプをたくさん買ってしまいますね」と今回の対談相手、論説委員の沢村亙はうんうんうなずく。
「それかぶって『おまえはくびだ』とか言ったら、受けそうですよね」

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日本の芸能界でも通用しそう
芸人である庄司から見ても、過激に物申すトランプは、キャラ立ちしている。
タレント性は相当ある。
最近の日本の芸能界でも通用しそうだ。

マツコ・デラックスさんや坂上忍さんとか、好き嫌いを含めて、ものごとをはっきりと言うひとたちは人気がある。
見ている人はきっとすっきりするんだろう。

沢村も視聴者目線で応じる。
「話をうまくまとめて、君の意見も分かるから、という感じは最近のテレビはありませんよね」

東国原英夫さん(元宮崎県知事)なんかは、特定の誰かとバトルをするという、自己プロデュース力で受けている。
うわべだけ仲良く、というのは今は期待されていない、というのが庄司が最近感じることだ。

激しいリーダーが増えている
トランプみたいな激しい人は世界中ではやっているんだろうか。

「ロシアのプーチン大統領はちょっと似ているかも」と沢村。

ほかにもフィリピンのドゥテルテ大統領、イギリスでEU離脱の旗振り役となったジョンソン前ロンドン市長など、ずばずば言って、人々の留飲を下げるタイプのリーダーが増えているというのだ。

政治の世界でそれは、どうなんだろう。

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「芸能界はいいですよ、そのほうが面白いし。学者だって議論が活性化する。でも、国のリーダーだったらどうでしょうか」と沢村も疑問を呈する。

おまえの国は嫌いだ、入国したらダメだ。
世界最強のアメリカの大統領がそう言ってしまったら、どうすればいいのか。

日本の平和は大丈夫?
トランプは、敵意をむき出しにした発言を連発してきた。

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トランプが、アメリカ大統領になったらどうなるか。
庄司に怖いものみたさの興味はあるが、心配のほうがはるかに大きい。

「アメリカ第一」って声高に言っているけど、ほかの国はどうでもよいのか。
それが、日米関係に良くない影響を及ぼさないか。
これまで続いてきた日本の平和は大丈夫なんだろうか。

沢村は言う。「日本とトラブルを起こしても、アメリカにとっていいことはないから、そこまで極端なことはしないと思います。でも何か非難されると、すぐにツイッターで相手をけなす。こんな人が核兵器のボタンを押せる立場になったらと思うと……。安心できませんよね」

今回のアメリカ大統領選の行く末を考えると、庄司のこころはザワザワする。
心配だから、目を離せないのだ。

次回は10月7日ごろに配信する予定です。

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論説委員プロフィール沢村亙(さわむら・わたる)

 東京都生まれ。1986年に入社。松山、神戸での勤務を経て、社会部で警視庁を担当。これで事件記者人生かと思いきや、93年にニューヨークに赴任。いらい、ロンドン、パリ、2度目のロンドン、そして北京(清華大学の客員教員)と、計14年近くを海外勤務で過ごす。

 見かけだけは「国際派」っぽくみえるかもしれないが、帰国子女でもなければ学生時代の留学経験もなし。赴任まで海外出張すらなかった。しかも米国も英国も赴任が初めての渡航だった。当然、英語では苦労したかわり、外の世界は何もかもが目新しく「なんでも見てやろう」の気概だけは人一倍強かったかもしれない。

 思い入れが強いのは、長く過ごした欧州。ベルギーとオランダの境界では複雑に国境が入り組み、民家や店の中まで国境線が貫く村も。夜はベルギー側の寝室で寝て、目が覚めるとオランダ側の食堂で朝食をとる住民もいた。かたやアジアでは「領土」をめぐっていがみ合うせつなさを実感。そうかと思えば、英国の北アイルランドの町では、いまなおプロテスタント系とカトリック系の住民を巨大な壁が隔てる。人間の英知と愚かさが凝縮された土地を愛してやまない53歳。

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