米航空宇宙局(NASA)は8月31日、太陽系外で初めて、海王星(直径約5万キロ)ほどの小さな惑星2個が見つかったと発表した。欧州南天天文台も25日、同様の惑星の存在を発表した。これまで見つかった太陽系外惑星は、ガス主体で巨大な木星型ばかり。新惑星は地球(同約1万3000キロ)よりは大きいものの、岩石主体の地球型に近い可能性がある。「生命を育む星の存在」に期待が膨らみそうだ。
これらの発表によると、カリフォルニア大とカーネギー研究所は、地球から33光年ほどの恒星の周囲で、質量が地球の約20倍の惑星を発見。これとは別に、テキサス大も同41光年の恒星の周りで、同14〜18倍の惑星を見つけた。
一方、欧州の研究チームの観測で、同50光年ほど離れた恒星の周りで、同約14倍の惑星が見つかった。これら3個の惑星は、中心の恒星が惑星の重力によって微妙に動くのを観測することで間接的に見つけられた。
NASAによると、太陽系外では140個近い惑星が見つかっている。質量が地球の数十〜数百倍の巨大な惑星ばかりで、木星や土星のように主にガスでできているとの説が有力だ。
今回の3惑星の組成は不明だが、木星型よりかなり小さく、岩石や氷でできている可能性もあるという。カリフォルニア大のマーシー教授は「銀河系だけで200億の惑星系がある。5〜20年以内に、地球のような星があるか、生命は存在するかが分かるだろう」と言う。
(09/01 11:21)
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