米航空宇宙局(NASA)は1日、来春に予定するスペースシャトルの飛行再開について、来年5月14日以降に延期することを決めた。米国南部に上陸した四つのハリケーンが、NASAの宇宙センターや関連工場に思わぬ被害を及ぼしたのが原因だという。
NASAは、野口聡一飛行士らを乗せる再開1号機ディスカバリーについて、来年3〜4月に打ち上げることを目指して事故の再発防止策に取り組んできた。
ところが、8月以降、四つのハリケーンが相次いで米南部を直撃。シャトルの打ち上げと帰還を担うケネディ宇宙センター(フロリダ州)の施設に被害を及ぼした。南部各州にあるNASA関連施設の関係者にも、被災した人たちが少なくないという。
NASA幹部らでつくる評議会は、シャトルの飛行再開の準備作業が遅れるのは避けられないとみて、「来年春の打ち上げは実現できない」と判断した。
(10/02 21:36)
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