米航空宇宙局(NASA)は、米国と欧州の土星探査機カッシーニが撮影した土星最大の衛星タイタン(直径約5000キロ)の地表の画像を発表した。カッシーニが26日、これまでで最も近い1200キロまでタイタンに近づく途中に撮影。「海」の存在が確認されるのかが注目される。
カッシーニは6月末、土星を回る軌道に入り、土星や複数の「月」を観測している。
今回、最接近の途中に撮影した画像には、タイタンの地表に白っぽい部分と黒っぽい部分があったが、NASAは「詳細はまだ不明」と説明。複数の観測装置のデータ解析を進め、メタンの海の存在を探る。
今後4年間、今回も含めて計45回もタイタンに接近する。年末には小型探査機ホイヘンスをタイタンに向けて降ろす。
タイタンには窒素主体の1.5気圧の大気がある。生命発生のもとである炭化水素がわずかに含まれ、原始地球の大気に似ているとされる。
(10/29 08:44)
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