「きぼう」の船内実験室をISSへ取り付けた作業の後に船外活動を終えた飛行士たちの作業を手伝う星出彰彦飛行士(右)=NASAテレビから
ロボットアームで国際宇宙ステーションに運ばれる「きぼう」船内実験室=NASAテレビから、AP
【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=田之畑仁】日本の有人宇宙施設「きぼう」の船内実験室が米中部時間3日夜(日本時間4日朝)、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられた。星出(ほし・で)彰彦飛行士(39)がロボットアームを操り、日本の宇宙開発の悲願である「自前の宇宙実験施設」誕生へ向け、最大の任務を終えた。
星出さんは同日午後3時49分(同4日午前5時49分)、ロボットアームを使って実験室をスペースシャトル・ディスカバリーの貨物室から取り出した。貨物室の内壁と実験室とのすき間はわずか10センチしかなく、難しい作業だ。
その後、実験室の向きを90度回転させ、ISSとの接続部の「ハーモニー」まで慎重に運び、ISSに取り付けた。作業は約3時間続いた。
星出さんは「ステーションに『新たな希望』が加わった」と語った。
米中部時間の4日には星出さんらが実験室へ入室する予定で、宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)との交信も始まる。同5日には土井隆雄飛行士(53)が3月にISSに仮設置した「きぼう」の船内保管室から、実験用のラックなどが運び込まれる。
この日は午前中から、フォッサム、ギャレン両飛行士が第1回の船外活動をし、星出さんの作業の準備のため、実験室とディスカバリーをつないでいた電源ケーブルを取り外した。両飛行士は、太陽を追尾する機能が下がっているISSの太陽電池パネルの接続部分の点検なども行った。