現在位置:asahi.com>ニュース特集>宇宙探査>月探査機「かぐや」> 記事

月探査機「かぐや」に、41万人のメッセージ

2007年08月31日10時12分

 「いつか月に行けたなら、お地球見がしたいなあ」「地球に愛ある平和な夜を」――。宇宙航空研究開発機構が9月13日に打ち上げる予定の月探査機「かぐや」には、こんな約41万人分のメッセージが張られている。縦16センチ、横28センチのシート2枚分で、文字は顕微鏡でないと見えないほど小さい。鹿児島市の印刷会社が「職人技」を駆使して手がけた。

写真

月探査機「かぐや」に張られたシートの1枚。横28センチ、縦16センチで約20万人分のメッセージが記されている=渕上ミクロ提供

写真

月探査機「かぐや」に張られたメッセージの拡大写真。1文字は100分の7ミリ角=渕上ミクロ提供

 メッセージは、宇宙機構が「月に願いを!」と称して公募。国内外からネットや郵送で41万2627件が集まった。

 宇宙機構は探査機「はやぶさ」が05年11月に小惑星「イトカワ」へ落とした目印用の球体にも、応募した約88万人の名前を記していた。今回は20文字までのメッセージを加えたのが特徴だ。

 シートを制作したのは鹿児島市の印刷会社・渕上ミクロ。「はやぶさ」の際も担当した実績が買われた。元の情報をレーザーでガラス原版に描き、アルミを蒸着したシートに文字を焼き付けた。文字の縦横は100分の7ミリだ。

 文字にボケやつぶれができないよう休日も出勤して取り組んだという水口善文・技術部長は「1枚ずつ手作業なので、仕上げるのに3週間近くかかった。打ち上げは成功してほしい」と話す。

 「かぐや」は打ち上げ後、約1年間、月を回って月面などを観測する予定だ。

PR情報

このページのトップに戻る