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若田さん「3カ月の出張」〜「きぼう」宇宙へ(4)

2008年02月15日17時22分

 作業時間は1日8時間で、ランチタイムは1時間ほど。睡眠時間は8時間。週休はおおむね2日――。

 飛行士の若田光一さん(44)は今秋から3カ月ほど、そんな勤務条件の「職場」に出張する。高度400キロの軌道を回っている国際宇宙ステーション(ISS)だ。

 ISSでの長期滞在は日本人として初めて。「スペースシャトルの飛行は週末にちょっとキャンプにでも行く感じですが、ISSの滞在は海外への長期出張でしょうか」と若田さんはいう。

 1日の始まりは日本時間の午後4時ごろ。朝食の後、2時間ほど地上との交信で作業手順を確かめ、昼食をはさんで8時間でこなす。各国の研究者が提案した実験から機器の点検まで、作業はさまざまだ。若田さんの場合、日本実験棟「きぼう」を組み立てるという大仕事が待っている。

 作業の最小単位は5分間。ほかの飛行士の作業を手伝うこともある。勝手に作業内容を変えると事故につながりかねない。「こうすればよくなるといった主観は禁止で、工夫もだめです」と宇宙航空研究開発機構の福田義也参事(55)。

 仕事の後には、2時間半の運動が待っている。無重量のせいで筋肉や骨が衰えないようにするためだ。その後、ようやく夕食の時間となる。

 寝室は狭い。簡易型テントのような仕切りの中で寝袋に入り、アイマスクをつけて眠る。静寂の宇宙を眺めながら夢の中へ……なんてロマンチックな「夜」はない。ファンや各種の機器のせいで、走っている電車の中や雑踏にいるようにうるさい。耳栓が欠かせない。

 休日は、電子メールや電話で地上の家族や友人とやりとりしたり、持って行ったDVDで映画を見たりする。若田さんは以前、シャトルで書道を披露した。今回の長期滞在では何をするのだろう?

 「地球を見て感じたことを詩にまとめてみたいですね」

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