現在位置:asahi.com>ニュース特集>宇宙探査>有人宇宙施設「きぼう」> 記事 「日本食」も支えの一環〜「きぼう」宇宙へ(5)2008年02月15日17時22分 米フロリダ沖の海底約20メートルにある実験施設「アクエリアス」。若田光一さん(44)は06年、全長14メートル、直径4メートルのこの空間を拠点に、米国人の飛行士ら5人と海底で1週間すごした。海中でジョギングしたり跳び上がったり。無重量状態に似た状態ですごし、国際宇宙ステーション(ISS)の環境に体を慣らす訓練だ。 ISSに長期滞在する飛行士の協調性を見極めるという目的もある。若田さんはリーダー役を務めた。「アクエリアスは、きぼうの船内実験室とほぼ同じ大きさ。宇宙に近い状況を経験できた」 2週間の冬山訓練では、零下30度の中で毎日、6人の役割を変えつつ30キロの荷物を背負って登山を繰り返した。 ISSが完成すると計935立方メートルの空間ができる。ジャンボ機の1.5倍の広さだが、国籍や文化が違う3〜6人が数カ月もすごすと問題が生じかねない。かつてロシアの宇宙ステーション「ミール」にロシア人2人と米国人1人が滞在した際、あつれきが生じたという。 最近では、9・11テロ事件やシャトル・コロンビアの事故で知人や同僚が死亡したことなども飛行士のストレスになったとされる。地上スタッフにいらだちをぶつける程度ならともかく、抑うつ症状や引きこもり状態になると大変だ。 心の健康のため、週1回20分ほど画面ごしに家族や友人と面談できる。2週に1回は、地上の医学管理チームの心理担当が面接する。若田さんの滞在を控えて開発された「宇宙日本食」のような食事も支えの一環だ。若田さんは言う。「宇宙で1カ月を過ぎると、精神的に『出張』から『派遣』に変わると聞きます。自分の変化を観察したい」 PR情報有人宇宙施設「きぼう」
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