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切り札の一つ、無人補給機〜「きぼう」宇宙へ(10)

2008年02月15日17時26分

 国際宇宙ステーション(ISS)が完成すれば、宇宙開発の舞台は38万キロも離れた月面に移る。  米国は06年、月面の有人拠点を20年までにつくる構想を打ち出し、各国にも参加を呼びかけた。日本や欧州にとって、米国の都合で計画の遅れや縮小に泣かされた過去の苦い経験がよみがえる。  日本は、どうするべきか?  宇宙航空研究開発機構は昨年4月、月探査の青写真を描く有人月面拠点システムチームをつくった。まとめ役は、日本実験棟「きぼう」のロボットアームの開発を担当した佐藤直樹さん(44)。欧米の宇宙機関を飛び回り、月探査計画の情報交換を続けてきた。「どの国も、月への熱意が増しています」  チームは現在、費用や時期ごとに6〜7の案を検討している。いまの国産技術を発展させつつ、各国の動きをにらみながら国際協力に加わるのが基本路線だ。切り札の一つは、09年にも大型ロケットH2B(開発中)で打ち上げる無人補給機「HTV」だ。全長9.4メートル、直径4.4メートル。積載量は約6トンで、1気圧の荷室もある。ISSに自動接近する技術は米国も感心するほど巧みだ。「将来は日本初の有人宇宙船への足がかりにできる」との声も。  「きぼう」とHTVの開発で日本が身につけたのは、有人飛行に求められる技術の7割くらいだとされる。月面での長期滞在や月面での離着陸に関する技術の開発はこれからの課題だ。佐藤さんは言う。「きぼうで培った宇宙先進国の自負を持ち、月探査でも日本の存在感を示したい」=おわり

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無人補給機「HTV」の想像図=宇宙機構提供

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