現在位置:asahi.com>ニュース特集>宇宙探査>有人宇宙施設「きぼう」> 記事 宇宙開発に節目 土井さん「きぼう」保管室からあいさつ2008年03月15日11時33分 国際宇宙ステーション(ISS)に設置された日本初の有人宇宙施設「きぼう」の船内保管室が起動し、土井隆雄さん(53)が米中部時間14日午後8時半(日本時間15日午前10時半)、初めて入室した。日本がISS計画への参加を決めたのは85年。「きぼう」が動き始めたことで23年越しに日本の活動拠点が宇宙に誕生し、宇宙開発史上、大きな節目となった。
この日、土井さんらは、電力ケーブルや配管などをつないでシステムを起動。換気ファンを回して室内の空気を循環させ、入室に備えた。 室内に細かな金属の浮遊物がある可能性があるため、土井さんはゴーグルと医療用のマスクを装着。ISSに長期滞在中のペギー・ウィットソン司令官が午後8時23分にハッチを開け、土井さんは内部を確認。ビデオカメラ越しに「日本の皆さん、こちらは『きぼう』です。日本にとって新しい、より素晴らしい宇宙時代の幕開けです。おめでとうございます」とあいさつした。さらに英語で「これは一人の日本人飛行士にとって小さなステップだが、日本にとっては新しい宇宙開発の大きな入り口です」と続けた。 その後、土井さんはウィットソン司令官と保管室内に入った。これから4日かけて、室内に積まれた装置の点検や荷物の仕分けをする。 日本は独自の有人宇宙技術の習得を目指したが、冷戦の終結などによる米国の計画縮小や、03年のスペースシャトル・コロンビア号の事故などで計画は遅れ続けていた。 「きぼう」は今後、船内実験室と船外プラットホームをさらに取り付けて09年に完成する予定。ISS参加国の「真のパートナーになる」(立川敬二・宇宙航空研究開発機構理事長)と期待されている。 ■つくばのスタッフら拍手 日本初の有人宇宙施設「きぼう」の船内保管室に土井隆雄さんが初めて入る様子を、宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)にある「きぼう」の運用管制室で、松浦真弓フライトディレクターや山崎直子宇宙飛行士らが見守った。 スタッフは手元の画面や書類を確認しながら、緊張した表情で正面のテレビ画面で土井さんらの準備を見つめた。松浦さんは立ち上がったり腕を組んだり、担当者に声をかけながらハッチが開く瞬間を待った。 ハッチが開き、土井さんから第一声が管制室に届くと、スタッフからは拍手が起こった。松浦さんは右手でこぶしを握った。 土井さんに対し山崎さんは「おめでとうございます」と日本語で話し、続いて英語で「あなたは私たちの『きぼう』、ホープです。ありがとう」と語りかけた。 PR情報この記事の関連情報有人宇宙施設「きぼう」
|
ここから広告です 広告終わり どらく
鮮明フル画面
一覧企画特集
朝日新聞社から |