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12月13日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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月や星を撮影してみよう

夜空で一番明るく輝く月は、双眼鏡などを使えばスマホやコンパクトデジカメでも表面を撮影することができます。都会では難しい星の写真も、複数枚を合成する手法で美しい写真に仕上がります。朝日新聞科学医療部の東山正宜記者とともに6月下旬、東京都中央区の朝日新聞東京本社屋上で撮影してみました。(文・山本晋 写真・瀬戸口翼)

月や星を撮影してみよう

スマートフォンと双眼鏡を使って撮影した月=朝日学生新聞社提供、複数の写真を合成した星の光跡=朝日新聞東京本社屋上で、東山正宜撮影(右下)

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東山記者、よろしくお願いします。まずは月を撮る方法を教えてほしいです!

必要なものは何?

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双眼鏡か望遠鏡、スマホ、三脚

 双眼鏡か望遠鏡、スマートフォンかデジカメ、三脚を用意しましょう。デジカメはコンパクトデジカメでも、双眼鏡や望遠鏡の代わりに望遠レンズでもかまいません。手元を照らすため、懐中電灯ももって行きましょう。三脚がない、もしくは双眼鏡などが三脚に取り付けられるタイプでない場合はベランダのさく、公園の遊具などにくくりつけたり押しつけたりして撮影してみましょう。

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撮りに行く前に準備することは?

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月が見える時間や方角を調べよう

 月の満ち欠けや日の入り・月の出の時刻、方位を調べておきましょう。ネットでは「国立天文台 天文情報センター 暦計算室」などをみるとわかります。観測する日を決めたら、月が見える方向や高さに木や建物などの障害物がないか下見して確認しておきましょう。

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スマホはどのように設定すればいいの?

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露出補正はマイナスに

 ストロボは発光禁止、露出補正はマイナス(暗く)に。オートだと周りの暗さに影響されて月を必要以上に明るく認識してしまいます。露出補正できない場合でも、月の部分をタッチすることで適正な露出にしてくれる場合もあります。

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双眼鏡や望遠鏡はどうやって使うの?

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レンズをピッタリとつけよう

 双眼鏡や望遠鏡をのぞき込んだ視野の真ん中に月が見えるように方向を合わせてから、スマートフォンのレンズがのぞき口の真ん中に来るようにピッタリとくっつけましょう。スマートフォンが月にピントを合わせるまで少し時間がかかる場合があるのでじっくりと待ちましょう。そしてピントが合ったらシャッターチャンスです。

調べてみよう

 双眼鏡や望遠鏡の視野の真ん中に月が見えるようにしたけど、月がどんどん動いて真ん中からずれていくよ。なぜだろう。

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コンパクトデジカメではどうやって撮るの?

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基本的にはスマホと同じ

 基本的にはスマートフォンと同じです。ストロボは発光禁止、露出補正はマイナスにしましょう。スマートフォンと同じように、双眼鏡ののぞき口の真後ろにデジカメのレンズが来るようにして、ピントが合うのを待ちます。スマートフォンより短時間でピントがあう場合が多いようです。

月や星を撮影してみよう

コンパクトデジタルカメラと双眼鏡を使って撮影した月(左)

調べてみよう

 どんな形の月が撮影できたかな? 月の満ち欠けの具合と、太陽と同じ方向にある新月から何日経過したかをあらわす月齢を記録しよう。月の形が変わるのはなぜだろう。月齢も「国立天文台 天文情報センター 暦計算室」などでわかるよ。

朝日小学生新聞・八木みどり記者の体験記はこちら

 撮影を行ったのは6月24日。梅雨の晴れ間を見計らって「今日だ!」と決行しました。ちょうど半月(上弦の月)の日でした。
 場所は東京・築地にある朝日新聞社の屋上。周囲には視界をさえぎるような建物がありません。家の庭やベランダなどで挑戦する場合は、月が見える方向と、隣の家などにかくれないかをあらかじめ確認しておきましょう…

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星の光跡の撮影(応用編)

  街灯やビルの明かりがまぶしいため、都市部で星を撮影するのは大変難しいです。ここでは何枚もの写真を合成する手法を紹介します。上級者向けです。

月や星を撮影してみよう

築地市場(東京都中央区)=東山正宜撮影

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すごい!街中でもきれいな星が撮れるんだね!

どんなカメラや機材が必要なの?

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一眼レフがおすすめ

①デジカメ

 一眼レフがお勧めですが、マニュアルでピントを合わせられ、シャッター速度やISO感度を調整できて、三脚に取り付ける穴があればコンパクトデジカメでも可。

②広角レンズ

 ズームレンズなら一番広角で撮りましょう。APS―C規格のカメラなら10mm~など、広角なほど星座をとらえやすいです

③リモートコントローラー

 長時間シャッターを切り続け、手ぶれを防ぐ必要もあります。なければ、シャッターボタンに輪ゴムで消しゴムのようなものを押しつけてシャッターを押し続けましょう。

④三脚

 しっかりした三脚ほど風によるブレを防げます。手すりなどにカメラを取り付ける器具もあります。

⑤予備のバッテリー・メモリーカード

 短くて15~30分、長くて数時間かけて何枚も連続撮影します。途中で電池が切れたりカードの容量がなくなったりすることがあります。

⑥パソコン

 撮った画像をフリーソフトで比較明合成します。カメラだけで合成できる機種もあります

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どこで撮影すればいいんだろう?

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まずはベランダや庭で

 まずは自宅のベランダや庭先で試してみましょう。その後、東京タワーや横浜市のみなとみらい、大阪城といったランドマークで挑戦してみてはいかがでしょう。その際、どの方向に、何時ごろ、どんな星座が見えるのか確認しておきましょう。星の位置などを調べることができるアプリもあります。

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カメラの設定はどうすればいいの?

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4・4・4

①基本は4・4・4

 感度はISO400、シャッター速度は4秒、F値は4が基本です。撮りたいビルなどの明るさによって、試し撮りした写真を確認しながらシャッター速度を8~15秒などに調整します。

②連写モード

 連写モードに設定し、星が動いていく様子を連写し続けます。撮影した写真は後ほど合成します。

③ピントを合わせる

 MF(マニュアルフォーカス)にして、ライブビュー(液晶モニター)の拡大機能を使って星にピントを合わせます。ライブビューがない場合や、星が小さすぎて見えない場合は、AF(オートフォーカス)で遠くにある街灯や月などで合わせましょう。

④シャッターを切る

 カメラの設定とピント合わせができたら、構図を決めます。その後、リモートコントローラーで手ぶれをしないようにシャッターを切りましょう。

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どうやって写真を合成するの?

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フリーソフトを使う

 専用のフリーソフトをダウンロードしたパソコンで写真を比較明合成します。パソコンの性能にもよりますが、画像処理は300コマ分で10分くらいかかります。
 比較明合成できるフリーソフト(windows用)

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撮影するときに注意することは?

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ライトに注意

 ①ライトアップが終わってから撮る…ライトアップされている建物は明る過ぎる場合があります。時間に余裕があれば、ライトアップが終わるのを待って撮りましょう。
 ②街灯や車のライトを避けて撮る…街灯や車のヘッドライトもくせ者です。写りこまないように気をつけましょう。

月や星を撮影してみよう

H2Aロケットが発射を待つ種子島宇宙センター(鹿児島県)=東山正宜撮影

プロフィール

東山正宜(ひがしやま・まさのぶ)

 2001年入社。水戸、新潟両総局、東京本社編集センターを経て科学医療部。10年に小惑星探査機「はやぶさ」の帰還を豪州で取材し、撮影した写真で東京写真記者協会特別賞。13年、西部本社報道センター(社会部)に異動。H2Bロケット打ち上げの写真で九州写真記者協会特別賞。比較明合成による星の光跡の撮影法を確立、銀座で写真展を開いたほか、写真集「都会の星」を洋泉社から出版した。15年に東京本社科学医療部。2人の男児に手を焼く。

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