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【スペイン列車テロ】
 
スペイン首都3駅で爆破テロ 186人死亡、多数が負傷

爆発で破壊された列車=AP
爆発で破壊された列車=AP

アトーチャ駅周辺での爆発で負傷し救急隊員に介助される若者=AP
アトーチャ駅周辺での爆発で負傷し救急隊員に介助される若者=AP

被害者救援のため献血バスの周りに集まった人たち=AP
被害者救援のため献血バスの周りに集まった人たち=AP

 11日午前7時半(日本時間同午後3時半)すぎ、マドリード中心部の三つの駅でほぼ同時に多数の爆発があり、AFP通信などによると、186人が死亡、1000人以上が負傷した。内戦を除いたスペイン国内でのテロ事件としては、過去最大規模の被害となった。スペイン政府は、北部バスク地方の独立を求める武装組織「バスク祖国と自由(ETA)」の犯行と断定した。同組織関係者は否定している。

 スペインでは14日に総選挙の投票を控えているが、主要政党は選挙運動の中断を表明した。政府は11日から3日間を服喪期間とすると発表し、全国民にテロ組織との闘いを呼びかけた。

 アセベス内相によると、三つの駅の計4本の車両内や駅近くの路上などで計13の爆弾が仕掛けられていた。そのうち10発が爆発し、不発だった3発は治安当局が処理したという。爆発はすべて午前7時半すぎから約10分間に集中して起きた。

 最初の爆発はマドリード中心部にあるアトーチャ駅構内の無人の列車で起きた。さらに、構内に到着しつつあった別の列車内の3カ所で爆発。この列車には多くの通勤客が乗っていたという。

 同駅はマドリードとセビリアを結ぶ新幹線の発着駅としても知られ、一般市民のほか観光客でもにぎわう主要駅。同駅構内や周辺で計7回の爆発があり、続いてマドリード郊外のエルポソ駅で2回、サンタエウヘニア駅で1回爆発し、それぞれ死者が出た。各駅周辺は大混乱となった。

 事件後、ETAの政治的窓口となっている非合法政党バタスナの幹部は「アラブ系組織の行為だ」と潔白を主張した。しかし、記者会見したアセベス内相は、現時点の見方として「疑いなくETAの仕業だ」と明言。アラブ系の犯行とする主張については「注意をそらすための方便」と非難した。内務省によると、発見された爆弾は、ETAが普段使う型の物だったという。

 ETAの過去の爆弾テロでは、犯行直前に予告電話があることが多かったが、今回はなかったようだ。ETA側は、スペイン政府がイラク戦争で一貫して米国を支持し、同国軍の派遣も続けていることから、「アラブの犯行」を主張しているものと見られる。

 同国治安当局は昨年12月、バスク地方からマドリードに向かう急行列車に20キロの爆発物が仕掛けられた事件を摘発、ETAメンバー2人を逮捕した。今年2月末にも、マドリード東方の都市カニャベラスで、500キロの爆薬と30キロのダイナマイトを積んだトラックが摘発され、ETAメンバーと見られる2人が逮捕された。このため、当局はETAによる大規模なテロを警戒していた。

     ◇

<「バスク祖国と自由」(ETA)>

 バスクはスペイン、フランス両国の大西洋岸に位置する地方。住民の一部は両国語ではなく非印欧語のバスク語を母語とする。スペインのバスク地方ではフランコ独裁時代にバスク語の禁止など弾圧を受けた。59年に急進派学生らがETAを結成。68年からテロ活動を始めた。過去30年間で約800人の政治家、軍人、警官、市民らが犠牲になった。

 ETAは98年9月に無期限停戦を宣言。政府との対話を始めたが、99年12月に停戦を破棄した。米同時多発テロ後の01年10月、米国務省がETAを海外テロ指定組織に追加。同年12月には欧州連合(EU)もテロ集団に認定した。

 アスナール首相は「テロとの闘い」を正面に掲げ、特に00年からはETAに対する徹底摘発を続けた。昨年12月にETA最高幹部を拘束し、政府は「組織をほぼ壊滅した」と表明していた。

(03/12 00:59)


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