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被害者のほとんど、刺された瞬間は気づかず 秋葉原事件

2008年6月20日7時33分

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 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)にナイフで刺された被害者のほとんどが、その瞬間は刺されたことに気づいていなかったことが警視庁の調べでわかった。体当たりされたと最初思った人が多いという。人込みで極めて短時間のうちに次々襲撃されて混乱の中にあったほか、加藤容疑者が見えにくいタイプのナイフを使っていたのも理由とみられる。

 万世橋署捜査本部は20日、7人に対する殺人容疑で加藤容疑者を再逮捕する。通行人の女性に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたが、捜査本部は事件の重大性から、勾留(こうりゅう)を延長せずに早期に殺人容疑に切り替える必要があると判断した。ほかのけが人に対する殺人未遂容疑は今後追送検方針。加藤容疑者は「できるだけ多く殺したかった」と供述しているという。

 調べでは、加藤容疑者は8日午後0時半すぎに電気街の交差点にトラックで突っ込んで5人をはねたあと、12人を刺したとされる。このうちはねられた3人と刺された4人が死亡した。

 加藤容疑者が使用した全長約23センチのダガーナイフは、約13センチの刃体の部分が黒く塗られているため光を反射せず、見えにくいタイプだった。加藤容疑者は交差点やその周辺で通行人に体当たりするようにして次々刺していた。刺されてけがをした人はいずれも、その時は刺されたとわからず、人から傷を指摘されて初めて気づいた人や、知らずに逃げていた人もいたという。

 加藤容疑者を取り押さえた同署の巡査部長(41)は、現場に駆けつけて同容疑者の姿を認めた当初は刃物に気づかず、追跡の途中でナイフを持っていると認識したという。

 捜査本部は殺人容疑で再逮捕した後、警察施設内などに現場と同じ状況を再現し、加藤容疑者を立ち会わせて検証を行う。また、東京地検は精神鑑定する方針だ。

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