鹿島、執念のドロー
2001年 Jリーグ・チャンピオンシップ第1戦
(静岡スタジアム、観客32,368人)
ジュビロ 磐田 |
2 |
1−0
1−2 |
2 |
鹿島 アントラーズ |
【得点者】
前11分服部=PK
後9分中山
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【得点者】
後34分秋田
後38分平瀬
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Jリーグ年間王者を決めるチャンピオンシップ(サントリー)第1戦が2日、静岡スタジアムで行われ、第1ステージ覇者の磐田、第2ステージ優勝の鹿島とも譲らず引き分けた。8日にカシマスタジアムである第2戦で、勝ったチームが優勝する。2年ぶりの王者を目指す磐田は後半9分までに2点を先取したが、連覇を目指す鹿島は退場者を出しながら、終盤に追いついた。
磐田は前半11分に服部が右のゴールライン際のボールを粘って奪い、パスを受けた中山がPKを得て先制。その後も激しいプレスで中盤の攻防を制し、パスも丁寧につないで優勢に試合を進めた。前半37分に鹿島の鈴木が2枚目の警告で退場すると、一方的に攻め込み、後半9分には中山がゴール。だが、後半途中からミスが増えてリズムを崩した。
鹿島は後半34分にCKから秋田が得点して流れを引き寄せ、4分後にはGKがはじいたこぼれ球を平瀬が押し込んだ。
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| 前半37分、左クロスに鹿島・鈴木隆行(右)が飛び込むが2枚目となる警告を取られ退場。左は磐田・福西崇史、後方は金沢浄 |
■磐田の猛攻耐え反撃(オーレ)
鹿島は息が上がりかけていた。前半37分に10人に減った上、磐田が中盤でかける圧力は効果的ときている。「反撃機を探っていたか? いや耐えていただけ」とDF秋田。その秋田がCKから1点を返すと、試合が一変するから分からない。
1点が額面以上の価値を持ったのは、数分前の選手交代にカギがある。磐田が速さのあるMF川口を投入。鹿島はドリブルがうまく1人で攻め込める本山をFWに入れた。
川口の起用を鹿島の選手は「磐田はもう1点奪いにきた」とみた。ささやかな光が差し込む。引かれて守りに入られると本山は生きない。攻め続けてくれれば、磐田陣にスペースができてまだ好機を作れる――。
磐田には裏目だった。「川口を右で使い鹿島のDFアウグストの上がりを抑える」というのが鈴木監督の意図。川口を生かそうといたずらにパスが集まり、左右に球を散らして鹿島をふらふらにさせた攻めが、単調になった。
こうした流れだから秋田の一撃は光った。本山らがかさにかけて攻める。どちらの人数が少なく負けているのか分からない。結局、封じられるはずのアウグストのクロスで同点弾につなげた。
「チャンスらしいチャンスはあのCKだけ。それを決められるのが鹿島」と秋田は誇らしげ。残り11分間の2得点に鹿島の強さが表れた。(隈部康弘)
<交代機能せず 磐田・鈴木監督> 後半残り20分から運動量と攻撃のリズムがなくなった。交代要員もうまく機能しなかった。2−0から追いつかれたのはマイナスだが、完全に崩された部分はなかった。アウエーでも、もう一度バランスを取り直せばやれる可能性を感じた。
<勝ちに等しい 鹿島・トニーニョ・セレーゾ監督> 交代が功を奏し、うれしい結果となった。引き分けは勝ちに等しい。互いに力がきっ抗しており、手の内も知り尽くしているが、2戦目は苦しみたくない。戦術うんぬんより、相手より一歩先に出る勢いをもう一度戻して臨みたい。
◇新布陣、ぬぐえぬ不満・不安 藤田
「まだ2−0で勝っているような気分」。シャワーを浴びても、藤田は頭を整理しきれないでいた。磐田には敗戦に近い気持ちが残る。
前半11分、願ってもない先取点だった。熊谷をゴールライン際まで追い込んだ服部が球を奪い、中山へ。過去6戦のチャンピオンシップで6点を挙げる34歳はペナルティーエリア内ではすこぶる積極的だ。ファビアーノの反則を誘い、まんまとPKをせしめた。
1点はいつも以上に大きな意味を持った。リーグ残り2戦で採用した新布陣への不安感。この1週間、非公開練習で繰り返された選手の配置を巡る調整は時間との戦いだった。自信と手ごたえをつかみ、結果も手にする。2−0となって、ほっとした空気が命取りに。
本来の磐田なら、ゆったりとボールを回しながら、3点目で息の根を止めるしたたかさを発揮したろう。「もう1週間で、もっと良くなるでしょう」。新布陣への不満をもらしていた藤田の、どこか投げやりな言葉が気になる。(潮智史)
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