横浜フリューゲルス、初V 粘る鹿島を圧倒
1994年 サッカー天皇杯決勝
(国立、観客53,540人)
横浜 フリューゲルス |
6 |
1−1
1−1
1−1
延 長
0−0
4−0
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2 |
鹿島 アントラーズ |
【得点者】
前44分エドゥー=PK
後18分エドゥー=PK
延後7分渡辺
延後10分アマリージャ
延後13分アマリージャ
延後14分反町
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【得点者】
前6分黒崎
後半44分奥野
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サッカー日本一を決める第73回天皇杯全日本選手権最終日は1日、東京・国立競技場でJリーグ同士による決勝が行われ、横浜フリューゲルスが延長の末、6―2で鹿島アントラーズを下し、初優勝を遂げた。前身の全日空クラブの64年創設以来、初のタイトル獲得となった。
横浜フはエドゥーの2本のPKでリードし、後半終了間際に劇的な同点ゴールを許したものの、延長後半7分の左CKを渡辺が頭で合わせ、3―2と再び勝ち越し。その後、3点を加えた。決勝での6得点は大会タイ記録。
■プロ1号監督「まだ通過点」
正直いって、横浜フがここまでやるとは思わなかった。加茂監督自身も言っている。「ここまでこられただけでも非常に満足していた。決勝で勝つなんて二重の喜びだ」と。
横浜フにとっては、準決勝から決勝まで中8日もあいたことが幸いした。前線と最終ラインの間を狭めた「ゾーンプレス」は、相当の運動量を必要とする。
万全の態勢で臨んだ横浜フは、延長に入っても動きは落ちなかった。30歳になるMFエドゥーも「うちが勝っている試合だ」と執拗(しつよう)にボールを追った。
延長後半2分、鹿島はアルシンドのFKからヘディングシュート。この最大のピンチをGK石末が辛くも足に当てて防いだ。この時、加茂監督は「ひょっとしたらと思った」という。5分後、エドゥーのCKから、ヘディングには自信をもつDF渡辺が頭で決めて、勝負あった。
「弱いチームを強くするのが私の仕事」とプロ第1号監督は、一昨年のナビスコ杯予選リーグ最下位のチームをとうとう日本一に仕上げた。
加茂監督は20年前、当時神奈川リーグ所属の日産(横浜マの前身)の監督に就任。約6年かけてチームを日本リーグ一部へと引き上げた。そして日産黄金時代を築いたあと、91年、横浜フの前身の全日空監督に。天皇杯決勝はこれで4回目で、負けなしだ。
でも、「チーム作りの段階ではまだ通過点」という。プレースタイルの選手間の意思統一はしっかりしてきたが、試合の内容や相手に応じて、もっと柔軟に対応できる、質の高いチームを目指すからだ。
「瞬間的にでもいいから、(リーグの)優勝争いに加わりたい」と今年の抱負。弱小チームをどこにも負けないチームに鍛え上げる、そこに加茂流の美学がある。(庄司信明)
◆土壇場に劇的同点 ジーコ「実力以上」
最終的に大差で敗れた鹿島だが、後半終了間際、DF奥野が決めた2―2の同点ゴールは見事。DF大野が頭で落とした球を力まずにゴール右上にけり込んだ。フィールドの外から試合を見守ったジーコは「みんなが実力以上のものを出した結果だ」とほめた。
後半16分にDF大場がラフプレーで退場して、苦しい展開。奥野は「逆にチームが結束した」という。粘り抜いて追撃をしのぎ、攻守全員で得点につなげた。
守備のリーダーとして踏ん張った大野も「勝ち越された後の3失点は、点を取ろうと攻め上がっていたから仕方ない。この負けはチャンピオンシップへの励みになる」と気持ちを切り替えていた。
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