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2005 supercup

鹿島、Vゴール先勝
1998年 Jリーグ・チャンピオンシップ第1戦

(国立、観客40,263人)
鹿島
アントラーズ
0−1
1−0
延長
0−0
1−0
ジュビロ
磐田
【得点者】
後27分長谷川
延後5分室井
  【得点者】
前7分中山=PK
 Jリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(サントリー)第1戦、磐田(第1ステージ優勝)―鹿島(第2ステージ優勝)は21日、東京・国立競技場で行われ、鹿島が延長後半のVゴールで先勝、勝ち点2を手にした。前半は磐田がリズムをつかみ、7分に中山がPKを決めて先制。激しい守りと分厚い攻撃で鹿島を寄せ付けなかった。攻め手を欠く鹿島は粘り強い試合運びで後半27分、逆襲から柳沢のセンタリングを長谷川が頭で合わせて同点。延長後半5分、ジョルジーニョのシュートをGKがこぼすところを室井が押し込んだ。第2戦は28日午後7時半からカシマスタジアムで行われる。

■「過剰な気合」修正 手堅い守備生きた(オーレ)

前半21分、ジョルジーニョの左からのセンタリングを鹿島・長谷川祥之(11)がヘッドでシュートするが、磐田GK大神友明がセービング
延長後半5分、鹿島・室井市衛(15)がゴール前のこぼれ球を押し込んでVゴールを決める。磐田GK大神
 常勝軍団の鹿島もチャンピオンシップは、なぜか縁がない。過去3敗1分け。過剰な意識は、気合を気負いに変えてしまうのか。

 開始早々、磐田の中盤にかき回され、勢い余ったタックルが反則につながった。小競り合いの頻発。本田は「ビスマルクなんか気合が入りすぎて抑えるのが大変だった」。前半7分、自陣での反則で与えたFKが室井の手に触れ、PKで先行された。

 ただ、後半は問題点を素早く修正してきた。ゼ・マリオ監督は「精神的に不安定な選手が数人いたが、チーム全体には及ばなかった」。前半の猛攻で磐田の運動量が落ちてきた中盤を制圧しはじめた。27分、右に開いた柳沢がゴール前に走り込む長谷川の頭にピタリと合わせる。サイド攻撃のお手本で追いついた。

 延長戦はベンチのさい配が明暗を分けた。守備に信頼の厚い内藤を投入した鹿島は手堅く時間を進めようとした。磐田は右DF古賀を引っ込めてFW川口で勝負に出た。どん欲にゴールを狙った磐田は守りの均衡を崩し、流れは鹿島に傾く。締めはお決まりのビスマルクの右CKから、室井のVゴールが生まれた。

 逆転勝ちでチャンピオンシップの苦手意識は消え去った。過去4回、第1戦を制したチームがすべて年間王者に輝く「先手必勝」のデータもある。本田は「受け身にならないようにしなきゃ」と気を引き締め、室井は「引き分け狙いではなく勝ちに行く」と強気に宣言した。

 最後の大一番。「優勝」への過剰な重圧との戦いが待ち受ける。(稲垣康介)

■国立を水色に染めるより(ウエーブ)

 理想と現実。どちらをとるかは、難しい面もある。

 ホーム・アンド・アウエーの理想からいうと、第1戦の会場は磐田スタジアムのはず。第2戦はカシマスタジアムなのだから。しかし、現実はより収容能力の高い国立を舞台に選んだ。

 「昨年の地元でのチャンピオンシップで、1万人ぐらい見られない人が出た。だから今年は悩んだ末に決断した」と、磐田の荒田忠典社長はうち明けた。

 この日の観衆は40263人。磐田でやるより倍以上の1億円を超える収入になる。そうした現実的な判断もあっただろう。しかしやはり磐田スタジアムを水色に染め、圧倒的な声援を背に受けて戦ってほしかった。

 もう一つ理想をいうなら、1シーズン制で優勝を決め、チャンピオンシップなど行わないのが本来のあり方だ。ステージ優勝と合わせ、三度の優勝シーンで無理に盛り上げを図る必要はない。

 地域密着という理想を掲げるJリーグも、理想と現実の間で揺れている。(田中基之)

○決勝点でミス帳消し 鹿島・室井

 鹿島のVゴールを決めたのは意外な男だった。センターバックの室井だ。今季のリーグ戦の出場は8試合で無得点という24歳。CKで相手ゴール前に詰めた延長後半5分、ジョルジーニョのシュートを磐田GKがはじいたところをネットに突き刺した。

 「ジョルジーニョが打つ瞬間、僕のところにこぼれてきそうな気がした」という。前半、磐田の先取点となるPKを与えたのは、室井のハンドだった。痛恨のミスを帳消しにするため、むしろ「きてくれ」と思っていたのかもしれない。「DFは得点するチャンスが少ないので、価値あるゴールを決められてよかった」と安心した表情だった。

 結局ヒーローとなったが、「今日の僕のプレーは全然だめだった。今度は失点なしで勝ちたい」と守りでの活躍をしたい構えだ。

●磐田・田中「反応遅れた」

 足の痛みは限界に近づいていた。「延長に入って麻酔が切れてきた。反応が遅れてしまった」。そう言って、田中は最後の場面を悔やんだ。警戒していたはずの秋田へのマークが甘くなり、CKからのボールを折り返されて逆転負け。大事な初戦を落とした。

 リーグ最終節のガ大阪戦で左足首をねんざした。もう一人の守備のかなめ、アジウソンはけがですでにリタイア。そんなチーム事情もあり、痛み止めを打って強行出場していた。

 動きは悪くなかった。前半34分には、GKをすり抜けあわやゴールというシュートを、判断いいカバーリングで防ぐなどチームに貢献した。だが、中山のチャンピオンシップ3試合連続となる得点で得たリードを、後半27分に失う。

 「柳沢が早いクロスをあげると思ったら緩い球を出された」。これでタイミングがずれる。万全でない体調もあって、背後から走り込んだ長谷川のヘディングに対応しきれなかった。

 1週間でけががどこまで回復するか。磐田の命運はそこにかかっている。

 <個人の焦りがチームに出ず 鹿島・ゼ・マリオ監督の話> 最後の最後までどちらが勝ってもおかしくなかった。後半に盛り返すことができた。悪いときには、焦りがプレーに出てしまうが、個人の焦りがチームに伝わらなかった。位置取りのうまい奥に手を焼いたが、交代してくれて助かった。   

 <不利になった、頑張らないと 磐田・バウミール監督の話> 日本で一番注目されている2チームの対戦で盛り上がった。鹿島はいいチームで、それが勝ったということ。不利になったので、第2戦はプラスアルファを出して頑張らないと勝てない。一週間練習に励んで、試合に臨みたい。   

  ◇これが優勝の条件  チャンピオンシップは勝ち点制で争われる。90分勝ちが3点、延長勝ち2点、引き分け1点。第2戦で鹿島は連勝か、延長を経ての引き分けでも優勝。磐田は90分内で勝てば、逆転優勝となり、延長勝ちすると、2戦の勝ち点と総得点が同じになるため、PK戦で決着をつける。


(1998/11/22 朝日新聞朝刊)



1999
スーパーカップ

1999年2月27日
@国立






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