26歳の岡崎慎司が、すでに偉大なストライカーの領域に足を踏み入れていることは、数字を見ればすぐに分かる。日本代表で59試合目の出場だった2月のラトビア戦の2ゴールで歴代4位の通算31得点。4年120日での30点超えは、5年以上かかった三浦知良を上回り最速。1試合あたりの得点率は、アルゼンチン代表のメッシやイングランド代表のルーニーを上回る。ザッケローニ監督就任後の14得点は、2位香川の10得点を引き離す。がむしゃらにゴール前に飛び込む姿や、「自分は下手だから」と言う謙遜によって隠されがちな、繊細で考え抜かれたサッカー観に迫った。(インタビュー・構成=編集委員・忠鉢信一)
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――2月のラトビア戦で30得点を超えました。
なぜ点を取れているのかと聞かれれば、いいパスが来たからとしか言えない。でも、そのうち何点がチームが勝つために重要なゴールだったのか。親善試合とW杯がかかった公式戦では価値も違う。親善試合のラトビア戦では、2点取ったことより、ワントップをやらせてもらった前半に球を失う場面が多かったことの方が気になった。僕は自分のゴールに浸れる性格ではないので。
――3年前にザッケローニ監督が就任した直後は控えの立場。それが一昨年秋からのW杯予選では全試合に先発。どうやって監督の信頼を得ていったのか。やはり得点で?
僕は監督に信頼されようというふうには思わない。自分から監督を信頼する。例えばザッケローニ監督はポジショニングの要求が細かい。それを頭に入れたうえで、どうやって自分の持ち味を出すかを考えた。日本代表に選ばれるのは自分の良いところがチームに必要だと判断されたから。まずそれを信じないと。
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