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挑戦10度目、コイ5割 2位も見えた

2008年7月10日7時6分

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(9日、広島3―2中日)

 広島にとって、今季10度目の挑戦だった。「勝率5割」への重い扉を、劇的なサヨナラ勝ちでこじ開けた。

 同点の9回1死二塁。天谷が1ボール後の最初のストライクに、食らいつく。打球が中堅方面で弾む。「栗原さんが控えていたので何とかいい形で、なんて思わずに、自分で決めようと思った」。狙い通りの一撃に「最高だった」。仲間が集まってきた一塁ベース付近で跳びはねた。

 機動力野球を狙うブラウン監督期待の一人として、今季、プロ初の開幕スタメンを勝ち取った男。以降も印象に残るプレーを連発し、主力級にのし上がってきた。高まる自信。だから、心臓がバクバクしそうな場面でも、攻めの気持ちに揺らぎはなかった。

 競り負けそうな流れを変えて見せたのも、この24歳。8回に代走で出場し、二盗。さらに、次打者の内野ゴロで果敢に三塁へ。野手の失策で、同点のホームを踏んだ。

 「今年は若い選手が多く、すごい競争意識が芽生えている。それが粘り強さにもつながっている」とはブラウン監督。天谷や25歳赤松ら若手が成長し始め、ベテラン前田智ですら代打出場に追いやられる状況が、ここ数年にはない広島の活性化を生んでいる。

 シーズンの半分以上を消化して勝率5割に達したのは、03年以来。もし、次戦も中日に勝ち、巨人が阪神に負けると、4毛差で広島は2位に浮上する。(巌本新太郎)

 ○栗原(広) 今季10号ソロ。「甘い所に抜けて来た球をしっかりスイングできた。完璧(かんぺき)でした」

 ○青木高(広) 4回2失点で今季初勝利ならず。「ランナーをためて、野手のリズムを作れなかった」

 ○ブラウン監督(広) サヨナラ勝ちに「みんなすごいエネルギーを持って戦ってくれている」と興奮気味。

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