現在位置:asahi.com>スポーツ>野球>アマチュア> 記事 高校野球の強豪校、九州に集う 連休中600試合2008年05月03日15時00分 昨夏、今春の甲子園を続けて制した九州・沖縄の高校野球。春の九州地区大会でも好投手が目立ち、夏は「3連覇」の期待がかかる。こうした活躍の下地になっていると関係者がみるのが、大型連休中に九州各地で開かれる練習試合だ。600を超える集中型で、夏の地方大会に向けて実戦で力をつけるとともに、監督の交流の場にもなっている。「九州は一つ」という一体感が背景にあるという。 3〜6日に佐賀県鳥栖市を中心に開かれる「クロスロードin鳥栖」。高速道路やJRが交わる地の利を生かし、九州を始め、四国、山口、愛知から約120校が集まり、300試合以上が組まれる予定だ。 春夏合わせて30回超の甲子園出場を誇る高知商は、昨年に続いて参加する。岡村英人監督(40)は「四国にはない企画でありがたい。九州は個々の力が高い選手が多く、勉強になる」と話す。 クロスロードは、鳥栖高(佐賀)の平野国隆監督(61)が、交流のあった故栽弘義監督に頼み、90、91年に夏の甲子園準優勝の沖縄水産を招いて94年に始まった。十数校から口コミで増えていった。平野監督は(1)強豪校と試合することで「名前負け」しなくなる(2)県外校ならば、研究されるのを気にせずに戦える、などの利点を挙げる。 九州大会で選抜優勝の沖縄尚学を破り、初優勝した福岡工は約10年前から参加している。下見世宏樹監督(46)は「鳥栖の縁で、甲子園の常連校を自分の学校に招いて練習試合ができるようになった。我々は徐々に力をつけた」と話す。 他県でも、連休中に集中して練習試合を組むところがある。選抜出場校の鹿児島工は、鹿児島県の「ベースボールフェスタ」に参加する。 私立校が強かったため、公立校を強化しようと10年ぐらい前に始まり、次第に参加校が増えた。今年は県外も含めて約60校が集合する。中迫俊明監督(48)は「他県の学校には『県内の学校の攻略法は?』という相談もできる」という。 長崎県では「こいのぼリーグ」が開かれ、熊本や福岡を含む約40校が集う。長崎県大会で初優勝し、九州大会に出場した西陵も参加する。谷口享監督(33)は「敷居の高い年配の監督と話す機会が増え、戦術を教わることで独学の勉強よりもはるかに収穫が大きい」。 集中的な練習試合は宮崎や大分でも開かれる。福岡県高野連の三笠賢治理事長は「監督や選手の交流で戦術が進化し、レベルアップしている。他の地域に比べても九州はまとまりがあり、一体感のある選手指導につながっていると思う」と話している。
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