|
プロ野球横浜球団スカウトからの現金提供が明らかになった一場靖弘投手(22)=明治大学4年=に対し、阪神球団の担当スカウトも、現金計25万円を渡していたことが22日、分かった。久万俊二郎オーナー(83)=阪神電鉄相談役=らが大阪市内で記者会見を開いて事実関係を認め、久万氏はオーナー職を引責辞任することを表明した。また、不正が明らかになっていた横浜の砂原幸雄オーナー(67)=東京放送(TBS)会長=も、この日午後の記者会見で、正式に辞意を表明した。スカウトが一場投手に約200万円を渡したことで8月に辞任した巨人の渡辺恒雄オーナー(当時)と合わせ、一連の問題で3人がオーナー職を辞することになった。
阪神の久万オーナーと野崎勝義社長(62)は22日、大阪市の阪神電鉄本社で記者会見を開き、球団の担当スカウトが一場投手本人に現金を渡したことを認めた。久万オーナーは「責任を感じている。よそのオーナーさんと同様、辞めなければならんだろう」と話し、野崎社長とともに引責辞任する意向を明らかにした。ともに後任については未定だという。
野崎社長によると、球団が一場投手に渡した現金は計25万円。昨年12月から今年3月にかけて、計3回にわたり「車代」や「食事代」として渡していた。今後も球団内で詳しく事実関係を調べ、黒田正宏編成部長ら担当スカウト、関係者の処分を決めるという。
巨人の一場投手への金銭授与の事実が明るみに出た8月、野崎社長は「うちはルールを守ってやっている。今回のことは例外でしょう」と話していた。今回、現金授与を認めたことについて、野崎社長は「当時も調査したが、(受け渡しをしたという)事実に到達できなかった」と説明した。同投手の獲得については今月中旬、断念する方針を表明している。
久万オーナーは、阪神電鉄社長だった84年10月に就任した。
横浜の砂原オーナーは東京都内のホテルで記者会見。一場投手を担当する明大OBの松岡功祐スカウトが、昨年12月から今年5月にかけ、10万円ずつ6回、計60万円を食事代として渡していたことを明らかにした。
砂原氏は「常識を上回る額と判断した。道義的責任をとって辞任する」と語った。TBSの会長職にはとどまる。峰岸進球団社長、スカウト部門の責任者である山中正竹球団専務、松岡スカウトには減俸などの処分を科す予定。後任のオーナーは、来週に開く予定の株主総会で決める。
(10/22 23:35)
|