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野球の「四国独立リーグ」が、来春の開幕を目指して動き出した。プロ野球オリックスの元監督・石毛宏典氏が9月末に構想を発表。野球をする選択肢が広がり、既存のプロ野球入りへの道にもつながる試みだ。高校野球の強豪が多く、野球熱が高い四国に、新リーグは根付くか。
構想では四国各県で1チーム(22〜25人)ずつ編成し、4〜10月に本拠で45試合、敵地で45試合を戦う。各チームの監督・コーチは、プロ野球OBが務めることが決まっている。入場券は1000円程度を予定している。
石毛氏が社長となり、リーグの運営会社IBLJ(本社・東京)も設立。チーム愛称を四国在住者に限って公募し、子どもの野球教室を計画して地域密着を目指す。
選手は入団テストで集める。17〜24歳を対象にし、今月5日の香川を皮切りに東京、札幌、大阪で開催され、計949人が参加した。最後のナゴヤドーム(26日)を合わせれば、最終的に1千人を超えそうだ。
11日、東京会場の駒沢大学グラウンドに、昨夏の全国高校野球選手権を制した茨城・常総学院高の主力投手、仁平翔さん(3年)がいた。今夏、肩を故障し、大学でのプレーを断念。「独立リーグは社会人野球よりもプロのスカウトの注目を浴びるはず。夢をあきらめたくない」と話す。
石毛氏は「楽しみな選手は多い」。リーグの設立趣旨はプロ野球や社会人など、より上のレベルへの人材供給だ。新人選択(ドラフト)会議で選ばれなかったり、野球をやめたりした選手の再挑戦の場でもある。
資金面では、メーンスポンサーの四国コカ・コーラをはじめ、地元企業に支援を求めた。スポンサーのひとつ、自動車保護膜のサービス会社「アークバリア」(高松市)の荒井敬介社長は元高校球児で、「プロを目指す若者の行き場を作るというので、とにかく応援したかった」。プロスポーツ経営に詳しい関西国際大の井箟(いのう)重慶教授(元オリックス球団代表)は、「成功のカギは、地元の人が『おらがチーム』の気持ちを持てるか。何千円単位で広告を出して支えるようになれば理想だ」と話す。
一方で、運営面の課題も残る。ひとつは球場の確保。各県とも高校野球などと日程調整が続く。徳島の2球場では、照明がプロ野球規格に比べて暗いのが問題になりそうだという。高知は高校野球の試合は土日が多く、県高野連は「そこは譲れない」との構えだ。
また、「強い意志を持つ選手に場所を提供したい」というIBLJ側と、選手を送り出す側に温度差がある。選手選考は来年1月中がめどで、就職の内定を断り、合格なら退職を決意したテスト生もいる。だが、選手の基本報酬は年200万円余り。愛媛の高校野球関係者は「プロになれる保証はなく、進路指導上は難しい」。高知県高野連幹部も「社会人教育などの面が不透明。18、19歳の就職先として安心して送り出せるものかどうか」と話す。
【監督・コーチ】
西田真二(広島)
小野和幸(ロッテ)
芦沢真矢(ヤクルト)
定詰雅彦(阪神)
高山郁夫(ダイエー)
坊西浩嗣(ダイエー)
森 博幸(西武)
【アドバイザー】
香川…中西 太(阪神)
徳島…上田利治(日本ハム)
愛媛…藤田元司(巨人)
高知…須藤 豊(大洋、現横浜)
※監督・コーチの所属チームは未定。さらに5人が加わる予定。カッコ内は最終所属球団、アドバイザーは監督としての最終所属
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〈独立リーグ〉既存のプロ野球とは異なる独自のプロリーグ。米国ではメジャーやマイナーなどの大リーグ機構(MLB)に属さないノーザン、セントラルなど5地区のリーグが、独自に組織を運営している。四国のリーグは資本金1000万円で今後は増資する予定。スポンサー収入は初年度2億4000万円を確保できる見通し。東北でも独立リーグ構想がある。
(12/25 19:55)
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