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前夜のウラミ 幻弾「取り返した」 一振り逆転

2008年05月09日13時07分

(8日、巨人6―5阪神)

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8回裏巨人無死二塁、ラミレスは中越えへ逆転の2点本塁打を放つ=山本裕之撮影

 誰の目から見ても、巨人劣勢だった。中盤、3点差に広げられ、バントミスに守備のミス……。対阪神戦は4連敗中で、ローテーションの谷間で臨んだ試合だった。

 そのすべてを、一振りがプラスに転化させた。今や移籍1年目で完全に主砲の座に就いてしまったラミレスだ。

 マウンドには久保田。1点を追う8回無死二塁、カウント2―1から148キロの内角直球を捕らえた。ポイントは体に近かったが、外国人パワーで振り抜いた。打球はバックスクリーンへの逆転2ラン。劣勢が優勢に変わった。

 「この試合は70%ぐらい内角を攻められていた。たぶん内角を攻めてくるだろうという意識で打った」。力だけではなく、本塁打争いリーグ単独トップの10号の理由には卓越した打席での読みもある。

 前夜は逆転本塁打かと思われた左翼への打球が、阪神ファンの手に当たり二塁打となってしまうプレーがあった。「1本損しているので、その分取り返せた」とおどけた。

 原監督は「今のチーム状況で言うなら、起死回生」。ラミレスの一発をそう例えた。個人技では勝ったが、チームとしては押されっぱなしだったと言える。阪神勝利のシナリオを狂わせ始めたのも、8回、久保田から左越え二塁打で助っ人のおぜん立てをした小笠原だった。移籍組頼みの試合展開。打撃不振の阿部は7回守備から交代させた。高橋由も二岡も2軍調整中。生え抜きの奮起なくして、巨人浮上はない。(福角元伸)

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