(21日、巨人8―5ロッテ)
外野から本塁方向へ吹き付ける風。本拠の東京ドームとは違う環境でも、巨人のラミレスにとっては「そんなの関係ねえ!――」。
3回1死一、三塁。この回に失策絡みで失点、気落ちした小林宏の初球を逃さない。127キロ高めスライダーを右中間席へ運んだ。17試合連続安打と3戦連続本塁打は、体とは逆方向への一発だった。
投球を体近くまで引きつけて一気に振り抜く。パワー打者の芸当を、5回無死二塁でもやってのけた。今度はバックスクリーン左への2打席連続弾。交流戦特有のパ・リーグ球場での指名打者制で、苦手守備の重圧がないのも大きい。「イニングの合間には相手投手のビデオを見ている」
強い選手を求めるのが原監督。とくに「4番」はシーズンを戦う上で打線の背骨となる存在だ。李承ヨプ(「ヨプ」は火へんに華)、二岡、高橋由と負傷離脱野手が続出する中、4月に来日外国人としては初の500試合連続出場(継続中)を達成したラミレスは主軸に適任と言える。
スタミナ源は、南米の肉料理「シュラスコ」。牛肉などを串刺しにし、ウエーターが目の前で食べたい量を切り分ける豪快なもの。大食漢のラミレスは都内の店の常連。「時間をかけて食べるのが好き」。母国ベネズエラの味で、屈強な肉体を維持する。
今月9本塁打で、打点と合わせ2部門で首位になったラミレス。恒例の芸人パフォーマンスが出れば出るほど、低迷していた巨人が浮上する。(福角元伸)