禁止薬物が検出されたことを受け、記者会見するヤクルトのリオス=鬼室黎撮影
日本プロ野球組織(NPB)は28日、ドーピング検査でヤクルトのダニエル・リオス投手(35)から、筋肉増強作用のある禁止薬物のハイドロキシスタノゾロールを検出したと発表した。ヤクルトは同日、契約解除を決めた。またNPBは、1年間の出場停止処分を科した。
薬物は88年のソウル五輪で陸上男子100メートルのベン・ジョンソンが使用して金メダルを剥奪(はくだつ)されたのと同じ種類。リオス投手は5月21日の西武戦(西武ドーム)の試合後に受けた検査で陽性反応を示した。その後に受けたNPBの事情聴取では「ヤクルトと契約前の昨年11月から12月中旬まで、フロリダで受けた腰痛治療のための注射に禁止薬物が含まれていることは認識していた」と説明したという。ただ、一般的にはスタノゾロールは数日で体内から消えるといい、最近も薬物を用いた疑いがもたれる。
リオス投手はスペイン出身の右腕で、韓国・斗山から今年、ヤクルトに入団。ここまで11試合に投げて2勝7敗、防御率5.46だった。
プロ野球では先月、ゴンザレス内野手(当時巨人)から覚せい剤の一種アンフェタミンなどが検出され、NPBから1年間の出場停止処分が出された(巨人は解雇)ばかり。昨年からドーピング検査が本格的に行われるようになったプロ野球では、昨年のガトームソン投手(ソフトバンク)に続き3人目の違反者で、いずれも外国人選手だ。