(19日、巨人6−2横浜)
本塁打のタイトルを争うライバルのラミレスのはるか頭上を打球は越えていった。
横浜の村田が放った5戦連発となるアーチは、リーグトップに並ぶ第27号。3点を追いかける6回2死一塁、高めの直球を左翼席中段へ力で持っていった。「チェンジアップが4球続いたので、そろそろ真っすぐが来るだろうと思っていました」
これで、ここ最近10試合で8発。4番のバットが止まらない。昨年末から使う球界でも重いといわれる950〜960グラムのバットを完全に使いこなせているほか、開幕当初は遠回りしていたバットの軌道が今は最短でボールをとらえられていることが飛距離アップにつながっている。
17日、北京五輪日本代表に決まった。金メダルを意識して練習用のバットにゴールドの文字で『男・村田25』の文字を入れたほど熱望していた舞台にいよいよ立つ。
チームは断トツの最下位。クライマックスシリーズ出場が絶望的な中で孤軍奮闘しているが、「個人的な目標はチームにとってマイナス」とあくまで勝ちにこだわる。
本塁打の数なんて関係ない。自分の一打が勝利につながれば、それでいい。チームを離れる7月末まで――。勝利のために4番打者は、やれるだけのことをやって五輪に臨む覚悟だ。(吉原大介)
●大矢監督(横) 「巨人戦はいつも追いかける展開になってしまう。(一時は)1点差までいったからひっくり返したかったけど……」
○阿部(巨) 1点差に迫られた8回に貴重なソロ。「ヒサさん(高橋尚)が暑い中、頑張っていたので」