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安藤美姫(フィギュアスケート) 4回転は、夢への途中

「元気の源はメールと応援メッセージ」=松谷常弘撮影
「元気の源はメールと応援メッセージ」=松谷常弘撮影

 女子の競技会で世界初の4回転ジャンプを跳んだ高校1年生は、元気はつらつです。銀盤の女王への階段を一歩ずつ上っています。

 ――練習の合間の笑顔がとっても魅力的でした。

 ジャンプを成功したときの快感もあるし、難しいジャンプに挑戦しているときは失敗しても快感。よくコツを聞かれるんですけど、自分では分からないんです。余計な力を入れないということぐらい。今は4回転も、いいときは8割ぐらい決まります。0・7秒という瞬間なんですが、私のは、そんなに高くは跳んでなくて、回転が速いらしいです。

○遊んでいて偶然

 ――それにしても4回転なんて神業。どうやったらできたの?

 トリプルアクセル(3回転半)をやるぞ、と集中していて、4回転は遊びながら適当にやってみたんですよ。そうしたら4回転の方が回っちゃって。2年前の夏の強化合宿前に、練習のしすぎで足を痛めたんですね。しばらく滑っちゃダメと言われてショックだったけど、遊べるかな、なんて(笑)。それで腹筋や背筋やったり、プールで泳いだり。そのときの筋力トレーニングが、4回転につながっているんだと思います。

 ――02年12月の試合で成功。自分の魅力は、やっぱりジャンプ?

 それは見ている人に見つけてもらいたいです。目標は演技全体を通して楽しく滑ること。米国のタラ・リピンスキーやサラ・ヒューズの最後まで元気に滑っているところが好きなんです。他人と同じスケートをしていたって評価はされない。まだ若いので、挑戦していく滑りをしたいです。昨季の世界ジュニアで2位になったのが悔しかった。集中できずに、うかれてたんです。今は試合の1週間前になれば、目がつり上がってくる。調子が悪いと、泣いたり、怒ったり、むっちゃ切れちゃう。感情が表に出てしまうんです。

 ――今季、全日本選手権で初優勝したときの涙は?

 あのときは、荒川静香さんと村主章枝さんという素晴らしい先輩の中で演技をさせてもらったのがうれしかった。点数が出たとき、ワアーッとなったんですね。私は3番だと思っていて、一応確認してみようと点数を見たら、自分の名前が一番上にあって、びっくりで。じわじわと後からうれしくなってきて、02年ソルトレーク五輪のヒューズみたいだなって。

 ―― 一躍、注目を浴びる存在になりました。

 それ、苦手なんです。見られるスポーツなんで、試合のときはいいんですけど。それ以外のときに注目されるのは、恥ずかしいというより、うっとうしい。普通の女子高生なんで……。学校では「世界の安藤!」とか言われると、「まあね」なんて答えたりしているんですけど(笑)。プリクラも撮るし、お菓子も大好きだし、特別扱いしないで欲しいですね。

○本当の自分表現

 ――フィギュアを始めたのは、いくつのときだったんですか。

 8歳のときに、小学校の友達に誘われたのがきっかけです。最初はジャンプやスピンはなしのスクールだったんですが、やっているうちに先生から転向を勧められたんです。いろんな種類のジャンプができるようになっていくのが楽しくて。自分に合っていたんだと思います。本当の自分を表現出来るというか。昔からおてんばで、走ってはこけて、キズだらけだったそうです。

 ――手も足も長くて。立ち姿にうっとりしてしまいました。

 そんなことないです。名前だけです、きれいなのは(笑)。「美姫」。すごく気に入ってます。手足だって、少しでも長く見せようとバレエを習っているんです。振り付けや音楽は、先生方に全部お任せしています。あとは一流選手の写真を見て研究したり、お母さんにあれこれ言われながらやってます。お母さんは文句ばっかり。もっと足をあげなさいとか。

 ――若いのに、本当に謙虚。

 表現力は世界では通用しないし、最後までスピードを出してスケートすることも全然ですから。やっぱり村主さんを見ていると雰囲気というかオーラがあるし、荒川さんは滑っていてポジションがすごくきれいです。私は自分の理想を、これから作り上げていかなければならない。まだまだ見つけられていないんです。

 ――3月には世界ジュニアと世界選手権が待っていますね。

 最後まで楽しく、見ている人に感動してもらえるような演技ができたら。勝ちたいという意識は、あんまりないんです。自分自身が楽しくできれば、それによって結果も出るかな。2年後のトリノ五輪は目標ですけど、今は全然考えていないです。一つひとつの試合を大切に心がけていこうと決めたんで。試合のときと、そうでないときの美姫。頑張って成長していきたいと思っているので、その変化を見ていて欲しいです。

◇本音がポンポン、可愛らしい16歳

<後記> 練習中、あまりにも軽々と技を決めている姿を見て、4回転ジャンプだとは信じられないほどでした。インタビューでは、ポンポン飛び出す本音が可愛らしく、笑い転げてしまいました。素直さがまぶしい16歳です。(進藤)

*      *      *      *

 あんどう・みき 愛知県出身。中京大中京高、オリオンクラブ所属。世界ジュニアは02年3位、03年2位。今季はジュニアGPファイナル優勝。161センチ。16歳。

(02/11)









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