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戦士のほっとタイム 舞の海
 
佐々木明(アルペンスキー) トリノ照準「金」宣言

「スキーは今でも趣味に過ぎない」=宮島夕子撮影
「スキーは今でも趣味に過ぎない」=宮島夕子撮影

 ――W杯の回転種目で上位に名を連ねているのに、日本での知名度はいま一つですね。

 海外で有名になれれば、いいんです。外国企業のスポンサーをつけて、海外のメディアに出て、海外のCMに出たい。日本には逆輸入でいい(笑)。

 ――すでに欧州ではファンクラブができるくらい有名だとか。

 インスブルック(オーストリア)でアパートを借りようと不動産屋をのぞいたら、店のおばあさんに「テレビで見てる!」って感動されました(笑)。でも、なぜかファンはお年寄りやおじさんばかり。第1シードと呼ばれるトップ15人の、さらに上位7人になればもっとすごくて、スポンサーの契約金の額も変わります。

 ○緊張全くしない

 ――今、佐々木選手のシードは11番目。その7番以内にはいつごろ入れそうですか。

 今シーズンです(笑)。

 ――あっさり言いますね。

 有言実行です。爆弾発言しても、マイナー競技なのでマスコミにたたかれないのがつまらない。

 ――すごい強心臓ですね。

 自分で思いますもん。なんで緊張しないんだろうって。スタート直前になるとほかの選手はアドレナリン全開の顔してるんですよ。でも、僕はテレビカメラに向かってにっこり笑ってますからね。

 ――緊張しないのですか。

 ドキドキするのはレース前夜。うれしくて眠れないんです。勝った場面をイメージしちゃって、ガッツポーズしたり、ヒューヒューと言ったり、ベッドに飛び込んでみたり。人が見たらかなり怪しい人ですよ。それで昨季は1度、寝坊しました(笑)。

 ――昨年は11月に内側側副靭帯(じんたい)を損傷されて途中戦列離脱しましたが、けがして気弱になるということはないですか。

 ないです。W杯で活躍した日本のアルペン選手はみんなケガして終わっちゃう。この人たち格好悪いな、と思って見てました。ケガで落ちていく人は、万全の状態になる前に焦って雪上に立っちゃうんですよ。そうなりたくなかったので、僕はケガした場合の復帰までの細かなシミュレーションをしてました。やめるときも、W杯を勝ちまくっている最中にやめたいですね。敗者の美学みたいなもので僕を語られたくないんですよ。負けたけど、よく頑張った、泣きましょう、みたいな。そう言いながら、テレビの「熱闘甲子園」で負けたチームのドキュメントを見て泣いてますけど(笑)。

 ――スキー選手には小さい頃からなりたかったのですか。

 父が建築業だったこともあり、建築デザイナーになりたかったんです。スキーで遊びほうけていたら希望していた工業高校の願書を出し忘れて、結局スキーで誘われていた北照高校に行くことになったのが転機になって。スキーは遊びだったけど、ずっと強かったんです。小学3年のときからサロモンのスポンサーがついていたんですよ。

 ○遊び感覚が大事

 ――順風満帆できたんですか。

 チームの方針と合わなくて、ソルトレーク五輪があった2年前に一度やめようと思ったことはあります。僕、アルペンスキーをやってますけど、別にアルペンに執着はなくて、スキーだったらなんでも楽しいんです。フリースタイルスキーも遊びでやっていたんですが、それを頭ごなしに否定されて、つまらなくなって。遊びの中から得る情報って、すごく多いんですけどね。そしたら、五輪後にチームががらりと変わったので本気でやろうと。夏もちゃんと練習するようになりました。

 ――練習してなかったのですか。

 まったく。センスだけでやっていけると思っていたし、疲れをとるということは、何もしないで寝ることだと信じていたので(笑)。でも、やめようと思ったシーズンはとても調子が良かったのに、五輪直前になって、いくら休んでも、やる気がおきないし、力が入らない状態になったんです。夏場の蓄えがないとダメだと初めて思い知ったんですよ。

 ――2年後はトリノ五輪があります。

 五輪のためじゃなくて、4年計画で取り組んでいる強化の仕上げがその年に当たるというだけですね。金メダルとりますよ。

 ――まずは日本人初のアルペンW杯の優勝ですね。

 2年後にピークをもっていくイメージでやっているので、今季は1回でいいです。でも、僕、後ろ向きに滑らせたらもう世界一ですよ。時速80キロで滑れます。無限大にスキーの遊び方を見つけるのもプロ。そっちの方がプロかな。スキーは最高のおもちゃです。

 ◇格好良く生きる、天才の活躍期待

 〈後記〉 大口をたたいても、ほらには聞こえない。スキーという枠を飛び越えて格好良く生きることへのこだわりも感じます。器の大きさに私もあこがれを覚えました。努力することを覚えた天才の活躍が楽しみです。(舞の海)

*    *    *    *

 ささき・あきら 北海道出身。北海道・北照高卒。ガーラ湯沢所属。01年W杯デビュー。今季は日本人唯一の第1シードに。180センチ、75キロ。22歳。 (09/08 11:14)









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