asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  Top30 
サイト内 WEB
スポーツ 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  野球  サッカー  スポーツ一般  コラム  記事一覧     ニュース特集   
     
 home >スポーツ > コラム   
戦士のほっとタイム 舞の海
 
柴田亜衣(競泳女子金メダリスト) 遊び半分の言葉 現実に

「30歳までに結婚がしたい。結婚している友だちの子供を見ると可愛いですし」=小宮路勝撮影
「30歳までに結婚がしたい。結婚している友だちの子供を見ると可愛いですし」=小宮路勝撮影

 競泳界でも「アイちゃん」旋風が吹きました。大学に入って急成長。五輪の大舞台でも自然体を貫き、頂点に立ちました。

 ――4年に1度の五輪なのに、緊張するというより「早く泳ぎたい」と思っていたとか。

 五輪直前のイタリア合宿ですごく調子がよくて、練習もきちんとできていたので、「絶対にベストタイムが出る」と思っていました。選手村に入って多くの人がいたので、「ああ五輪だ」とは思いましたけど、重圧も全然ありませんでした。(メダル獲得を)期待されていたのは山田(沙知子)さんで、気持ちが楽だったという部分もありましたね。

 ――大舞台であがらない性格だったんですか?

 ベストを大きな大会で出すことが多かったので、重圧を感じて自分の力が出し切れなかったことはあんまりなかったです。

 ――800メートルの決勝は、隣のコースが400メートル優勝のマナドゥ(仏)でした。

 (マナドゥは)前半からとばすと思っていたので、足が見えるぐらいの位置でついていって、「最後抜けたらいいな」って少し遊び半分で(周囲に)言ってましたね。外国の選手はラストの100メートルがすごく速いので、「だったら私は、その倍の200メートルを頑張ればいいじゃん」と言っていただけなんですけど、その通りになって。「あれ、金メダルがとれちゃった」みたいな(笑)。だから、表彰台でもボーッとしていました。「本当に私がこの日の丸を揚げているのかな」と。

○監督との出会い

 ――鹿屋体育大で五輪の道が開けました。入学のきっかけは?

 高校時代に水泳を教えてもらっていた先生に「いい監督がいるから行ったらどうだ」と勧められました。高校総体で入賞(8位以内)すれば、推薦で入学できることになったんですけど、私は高1の時に9位で高2は予選落ちだったので、高3の時は必死でした。それで、800メートルで5位に入ったんです。

 ――そして田中孝夫監督と出会いました。指導はどうでしたか?

 距離もいっぱい泳がされるし、内容もハード。相当きつかった。でも、五輪選手を何人も育てていたし、自分も大学に入ってからグーンと伸びていったので、不安な気持ちは一切なかったです。

 ――入学したころ、「五輪に行きたい」という気持ちはもちろんありましたよね。

 ありましたけど、行けるとは思っていなかった。夢みたいなもので。「絶対に行く」と思ったのは去年ですね。世界水泳(スペイン)で北島(康介)君が世界新を出して優勝したのを見てから、2004年の目標を考えたら「五輪しかない」と思い、10月に「行きたい」と監督に言いました。そうしたら、「練習はすごいきついよ。(五輪の)選考会前に体がつぶれるか、何とか体がもっていいタイムが出て五輪に行けるかのどっちかだけど、それぐらいの練習に取り組む覚悟はあるのか」と言われて、「あります」と。

 ――そう言われてうろたえなかったんですか?

 そうはならないと思っていました。今まで故障したことがなく、病院のお世話になったことも全然なかったので、たぶん大丈夫かなと(笑)。それぐらいの練習をしないといけないとも思ったので、何の迷いもなく「お願いします」と言いました。そして、朝練習が1人だけ30分増えて2時間半になったり、高地トレーニングに行ったりしました。かなり苦しかったです。

○卒論は腰痛ケア

 ――金メダルはとりましたけど、まだ日本記録を持っていない。やっぱりこだわりますか?

 日本選手権での優勝もないので、来年は日本新記録を出して日本一になりたいと思っています。

 ――でも、五輪後に現役をやめようと思ってたんでしょ。どうするつもりだったんですか。

 スイミングクラブで子供たちとかに水泳を教えようと思っていました、アテネ五輪に行くまでは。

 ――なぜ変わったんですか。

 800メートルは金を取ったんで満足してるんですけど、400メートルもメダルがとれるぐらいのタイムでは泳げると思っていたので、納得がいかなくなったんですね。このまま終わるのもな、って。

 ――五輪で惨敗してたら?

 「いい年だし」って、やめてましたね(笑)。来春で大学卒業と区切りもよかったので、そこでやめようと。惨敗していたら絶対にそうしてましたね。

 ――来年は大学院に行かれるそうですけどその前に卒論がありますよね。テーマは決まっているんですか?

 私の入っているゼミが水中での腰痛治療の教室をしているんです。(水中での動きが)腰痛を治すのにどう効果的なのかを研究するんですが、それをまとめます。

◇日本女性の雰囲気を感じた

〈後記〉 現状に満足しないという性格が強さの秘密でしょう。その一方、照れ屋で、しとやかなところに昔の日本女性の雰囲気を感じさせます。水泳も頑張ってほしいですが、将来はすてきな人を見つける夢をかなえてください。(舞の海)

*    *    *    *

 しばた・あい 徳島県出身。徳島・穴吹高−鹿屋体育大。03年世界選手権代表。アテネ五輪では800メートル自由形で金。400メートルは5位。176センチ、61キロ。22歳。 (12/22 10:29)









| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission