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格闘技コラム

「DREAM」旗揚げ 新2強時代へ

2008年03月19日

 K―1の運営会社FEGが手がけた総合格闘技イベントHERO’Sと、活動を停止したPRIDEの元スタッフが手を組んで、新しい格闘技イベントが誕生した。15日に旗揚げ興行をした「DREAM(ドリーム)」だ。5日にスタートした「戦極(せんごく)」と合わせ、日本の総合格闘技界は新たな2強時代に入った。

 「『英雄』と『誇り』がダンスする」

 さいたまスーパーアリーナであったDREAMの旗揚げ興行では、かつて選手の引き抜き合戦を繰り返してきたHERO’SとPRIDEの「大連立」を象徴するナレーションが流れた。

 計10試合が組まれたが、ライト級GPの川尻達也―ブラックマンバ(インド)、青木真也―J・Z・カルバン(ブラジル)戦など両団体出身選手の「対抗戦」が目立つ。

 日本のリングを遠ざかっていた有名選手も登場。PRIDE無差別級王者だったミルコ・クロコップ(クロアチア)は強烈なパンチの連打で新鋭の水野竜也をKOし、「幸せでした。やっと戻ってきた」と喜んだ。

 今回の旗揚げは、昨年のPRIDEの活動停止で業界全体の縮小に危機感を抱いた関係者らが力を合わせたものだ。

 主催はFEGだが、運営は昨年末「やれんのか!」という大会を開いたPRIDEの元スタッフが中心になった。

 会場のさいたまスーパーアリーナ、独特の節回しで選手紹介を務める人気者、レニー・ハートは、ともにPRIDEの象徴的存在。DREAMの世界観はPRIDEに近い印象だ。

 約1万9000人の観客を集め、TBS系のテレビ局が当日夜に地上波で放送。上々の滑り出しとなったが、スタッフらは決してうかれてはいない。

 ライバルの戦極は一からの立ち上げにもかかわらず、東京・代々木第1体育館での初興行に約1万5000人を集めた。柔道の五輪金メダリスト吉田秀彦、PRIDEライト級王者だった五味隆典らが参戦。5、6月にも試合が組まれている。

 「今までのイベントにない価値観をつくりたい。そうしないと、これからの時代には生き残れない」。DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーは、新2強時代をにらんで旗揚げ戦を厳しく総括した。

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