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格闘技コラム

朝青龍の元付け人が格闘技デビュー

2008年4月2日

写真パンチを繰り出す熊郷克彦(右)

 横綱朝青龍の付け人だった大相撲高砂部屋の元力士、熊郷(くまごう)克彦(24)が3月29日に東京・新宿フェイスであったDEEPメガトンGP開幕戦で格闘家デビューした。トーナメント1回戦で判定勝ちしたが、スタミナ切れで「横綱に申し訳ない」と謝る散々な出来だった。

 3分、2ラウンドを戦い終えた熊郷は、客席からは見えない控室へ戻る階段で座り込み、息も絶え絶えだった。

 「恥ずかしい。あれだけ期待されていたのに、相撲とは全然違った。ナメてた。横綱に申し訳ない。出来れば、ここで寝てしまいたい」

 超重量級を集めたメガトンGPは16人参加のトーナメント。最後は7月の準決勝、決勝で初代王者を決める。150キロの熊郷の相手は、プロレスラーで160キロの有山いいとも!だった。

 1ラウンドは左右のフック、相撲仕込みの体当たりなどで有山をコーナーに追い込んだ。だが、このKO機を逃すと、その後は攻め疲れた。特別ルールで3分間の休憩をとっても体力は戻らない。2ラウンドはほとんど動けず、判定は2―1の辛勝だった。

 神戸市出身。一つ違いの弟とともに角界入り。しこ名は本名と同じ熊郷。朝青龍が2度目の優勝で横綱昇進を決めた03年初場所から付け人を務めた。最高位は東三段目38枚目。昨年の初場所限りで土俵を去った。

 大阪市内でうどん屋を営んでいたが、体を動かしに通っていたトレーニングジムで関係者に声をかけられ、デビューが決まったという。

 春場所で復活優勝した朝青龍から千秋楽の翌日、神戸市内で食事をおごられ、「やられる前にやれ。勝ってこい」と激励を受けた。それだけに「準備期間は1カ月半だった。3分は長い。相撲のぶつかりげいこ並みだった。計6分。最後は腕も上がらなかった」。スタミナ切れをしきりに反省した。

 5月には2回戦が行われる。「もっと走ったりして、あと10キロは落とさないと」と熊郷。次回も横綱からの「闘魂注入」が一番の励みとなりそうだ。(竹園隆浩)

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