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スポーツ人物館〈北京五輪代表編〉

重量級でも世界と対等 加藤賢三(レスリング)

2008年4月4日

写真加藤賢三

 昨年の世界選手権で5位入賞。日本勢が世界で通用しないと見られていた重量級で五輪出場権をつかんだ。「勝っちゃった。不思議だなという感じ」と快進撃を振り返る。

 それまで3度の世界選手権は敗者復活戦の1勝しかできなかった。男子96キロ級と120キロ級はメダルの可能性が低いとされ、06年アジア大会は派遣さえ見送られた。

 「つらかった。レスリングをやめようとも思った」。でも、普段はレスリングのことを話さない妻の智恵さんが、ある日ぽつりと漏らした言葉が頭に残っていた。「私、北京に行ってみたい」

 昨年の世界選手権は得意の首投げが面白いように決まった。「これが最後だという気持ちだったので、思い切って技をかけたのが良かった」。第一線で戦うのは北京五輪が最後と決めている。

 首投げはきっと研究されている。投げるタイミングをより工夫して本番に備えるつもりだ。「重量級でもやればできることを後輩たちに見せたい」。2歳になった長女も、パパを応援している。

     *

 かとう・けんぞう 男子グレコローマン96キロ級。愛知県出身。星城高、大東大を経て現在は自衛隊所属。全日本選手権は5度制覇。世界選手権は03年、05年、06年、07年の4回出場。183センチ、27歳。

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