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スポーツ人物館〈北京五輪代表編〉

読書家 言葉を団結力に 福岡春菜(卓球)

2008年4月13日

写真福岡春菜=矢木隆晴撮影

 最近、周りの視線が少し気になる。先の世界選手権団体戦で3位になり、北京五輪アジア予選を勝ち抜き、初の五輪出場を射止めてからだ。「街で声をかけられることもある。近所のコンビニに、寝起きではいけませんね」

 アスリートとしての認知度アップを実感している。

 個性が際だつ選手だ。得意は多彩なサーブ。しゃがみ込む独特なフォームから回転を利かす「王子サーブ」で、世界への道を切り開いてきた。

 心情を吐露するボキャブラリーが豊富だ。「疑心暗鬼になったりもする」「心の葛藤(かっとう)に勝ちたい」「負けて死ぬわけじゃない」。遠征に行くとき、他競技の一流選手の哲学をまとめた本を持参する。気に入った言葉は頭にたたき込み、自らを奮い立たせる。母の知子さんによると「幼い頃から、読書は好きな子でした」。

 五輪の目標は団体戦でのメダル獲得だ。「個々の勝負では厳しくても、3人の団結力で、なんとかメダルを取りたい」。福岡の強みは、外国勢にあまり知られていないこと。近藤監督は「日本女子の秘密兵器です」と期待している。

     *

 ふくおか・はるな 徳島県出身、日大出、中国電力所属。04年世界大学選手権女子シングルス金メダル。06年、08年世界選手権団体戦の銅メダルメンバー。世界ランキング25位。24歳。

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