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格闘技コラム

「コーバーシッ」英ファン熱狂 ノア海を渡る

2008年6月25日

写真小橋建太がマットに上がると紙テープが乱れ飛んだ=土佐写す

写真試合に勝利して英国のファンと喜ぶダグ・ウィリアムス(上)

 【コベントリー(英)=土佐茂生】人気プロレス団体ノアが21日、初の海外大会を当地で行った。小橋建太や三沢光晴がリングに上ると、客席からは「コーバーシッ」「ミッサーワ」の大合唱。遠い異国でも日本のプロレスは、ファンの気持ちをがっちりつかんでいた。

 英国中部にあるコベントリーは、かつて自動車産業で栄えた30万人都市だ。会場には開演前から長蛇の列ができた。

 「日本のプロレスは技のレベルが高く、頭脳的。インターネットでよく見ている」

 リバプールから電車で2時間かけて来たドリューさん(19)は興奮気味だ。手には紫色の紙テープ。「腎臓がんを克服したコバシに投げるんだ」

 会場には予想されていた2千人を上回るファンが集まった。「アーキヤーマ」「モリィーシーマ」など歓声はサッカーの応援風でぎこちなかったが、試合が進むに連れて興奮が高まる。KENTAが必殺技を出して勝つと、「アーリーガート」コールが巻き起こった。

 メーンイベントで小橋や三沢の入場曲が流れたとたん、英国ではめったに見られない紙テープが乱舞した。小橋のチョップや三沢のエルボーがとび出すたびに大きな拍手が巻き起こる。試合後、会場は「プリーズ・カム・バック」のコールに包まれた。

 大会を企画したのは英国出身のレスラー、ダグ・ウィリアムス(35)だ。会場で直前まで準備に追われていた。

 選手らのホテルやバスの手配、入国ビザの申請手続きまで引き受けた。「英国人は日本と聞くと、空手や自動車を想像する。それを変えたい」と意気込む。

 勝算はあった。英国マット界は90年代から米団体WWEに押され、地元団体の人気は低迷。一方、ケーブルテレビやネットの普及で日本のプロレスが視聴できるようになっていた。

 「米国流は選手のキャラクターが先行し、試合はケンカみたいで粗削り。テクニックを出し合う日本流を好む英国人は少なくない」とウィリアムス。「定期的な公演に育てたい」と話す。

 ノア社長でもある三沢も手応えを感じていた。試合後、「長旅の疲れを忘れるぐらいの応援だった。やりやすかった」と話し、プロレスの新たな可能性への期待感をのぞかせた。

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