
2008年10月3日
4歳牝馬(ひんば)スリープレスナイトがデビュー16戦目で初めてG1レース、スプリンターズSに挑む。
これまで「ダートの短距離戦に強い馬」というのがスリープレスナイトのイメージだった。デビュー戦と2戦目は芝のレースを走ったが、勝ちきれずに2着と3着に終わった。ダート戦にかわった3戦目で初白星を挙げ、その後3連勝するなどダートでは通算11戦6勝、2着3回。ダートでは常に安定した成績を残してきた。
だが自らイメージを破る走りを見せた。1年5カ月ぶりの芝のレースとなった今年6月のCBC賞(中京、1200メートル)で初めての重賞勝ちを果たすと、続く北九州記念(小倉、1200メートル)では、牝馬には厳しい56キロの重量を背負いながら重賞2連勝を飾った。一時は460キロ台まで落ち込んだ体重が、ここに来て500キロを超えたように、体力アップがスピードアップにつながったようだ。
スリープレスナイト(眠れない夜)という馬名は父クロフネに由来する。1853年ペリー提督が率いる黒船が浦賀沖に停泊し、日本中を驚かせた。その時に詠まれた有名な狂歌が「泰平のねむりをさます上喜撰(じょうきせん) たった四はいで夜も寝られず」。関係者はきっとG1初出走の期待で寝られない夜を過ごすことだろう。