全国デビューは鮮烈だった。昨年12月、後楽園ホールであった全日本新人王決定戦。最終回の残り2秒、左フックのカウンターで相手をキャンバスに沈めてTKO勝ち。新人王戦の敢闘賞に輝いた。
「ジョーちゃんに報告したら『そんなとこで満足してたらあかん』て言われたんです」。ジョーちゃんとは、世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級元王者で、1990年代に絶大な人気を誇った同門の辰吉丈一郎だ。一緒に練習し、後をついて回っているうちに辰吉から「ジョーちゃんと呼べ」とお墨付きをもらった。
父が師範を務める空手道場で5歳から13歳まで学んだ。中学2年の春、辰吉にあこがれボクシングに転向。大阪府和泉市の自宅からジムまで電車で1時間以上かかるが「大阪と言えば大阪帝拳。即決でした」。
利き腕の右はもちろん左のパンチ力も備え、7戦6KO。華々しい成績から「辰吉2世」と呼ばれている。
「うれしいし光栄だけど、世界王者になって『京口1世』と呼ばれたい。そうしたら、ジョーちゃんも『つよなったなぁ』って言ってくれると思うから」。偉大な先輩を追い越す日を夢見る。(松沢憲司)
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きょうぐち・りゅうと 1990年9月18日、大阪府和泉市出身。市立和泉中から府立伯太高に進み、2010年8月にプロデビュー。7勝(6KO)無敗。171センチ、66キロ。右ボクサーファイター。
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