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2012年3月30日
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スポーツ人物館
旅立ち編

相撲って、やっぱ面白い 浅香山博之(大相撲)

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写真:浅香山博之拡大浅香山博之

 2カ月後に迫った断髪式を前に、新米親方として土俵の外で春場所を支えた。

 元大関魁皇。昨夏に引退し、年寄浅香山を襲名した。最初の仕事は会場警備だった。花道で力士の入退場を整理しながら、土俵を見守る。現役時代には気付きにくかった取組前の力士の緊張感や、観客の反応が新鮮に映った。「相撲って、やっぱ面白いな」。いまは記者クラブ担当として、勝敗を記録するなどの事務作業と格闘している。

 引退直後に買ったワイシャツが、すぐにきつくなった。確かに体は動かさなくなったし、酒の付き合いも増えた。それ以上に「ちゃんこじゃない昼飯がうまくて、うまくて」。治療以外に、ほとんど外出しなかった現役時代にはなかった楽しみだ。

 マゲを初めて結ったのは23年前、地元九州場所だった。「思いっきり髪を引っ張るから、目が痛くてさ」。でも、16歳の少年がお相撲さんになれた、と誇らしかったのを覚えている。

 その「相棒」との別れ。もちろん寂しさはあるが、悩んでいるのは髪形だ。「この毛の量でさ、どうすりゃいい? オールバックは、厳しいよなぁ」。断髪式の日まで、鏡と妻と相談を続けるそうだ。(鈴木健輔)

    ◇

 あさかやま・ひろゆき 1972年7月24日、福岡県直方市出身。88年春場所で、若貴兄弟や曙とともに初土俵。00年名古屋場所後に大関昇進。幕内在位107場所、通算1047勝はいずれも歴代1位。

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