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2012年7月4日

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スポーツ人物館
ロンドン五輪 パラリンピック編

手と声で愛馬と一つに 浅川信正(馬術)

写真:パラリンピックの馬術代表候補の浅川信正さん拡大パラリンピックの馬術代表候補の浅川信正さん

 馬術を始めて障害を負うまでの35年間、ずっと馬は足で乗るものだと思っていた。足の動きで馬に指示を出し、足で馬の気持ちを感じる。しかし、その足の感覚を失った。馬と心を通わせる別の手段を発見することは、馬術の新しい魅力を教えてくれる。

 3歳で馬にほれ込んだ。「馬を買う」と宣言し、貯金を始めたのが一番古い記憶だ。理由は覚えてない。ただ、馬が好きだった。

 高校卒業後、地方競馬の厩務(きゅうむ)員を経て馬術選手に。50歳で手作りの乗馬クラブを開こうとしたが、完成間近にバイク事故に遭った。

 北京パラリンピックで障害者の馬場馬術(パラドレッサージュ)を視察し、再起を誓った。無理だという医師の言葉をはねのけた。

 胸から下、足や腹には力が入らず、初めは馬が動けばひっくり返った。そこで中央に取っ手を付けた鞍(くら)を特注し、左手で握り体を支えた。右手だけで使えるよう手綱とムチも改良し、障害者の競技では認められている「声」で指示を出す。

 健常者としての競技経験が豊富だからこそ、歯がゆさを感じることは多い。でも、「馬はまたがった人の実力分だけ動く」。2頭の愛馬を信じ、気持ちを一つに大舞台に挑む。(斉藤寛子)

    ◇

 あさかわ・のぶまさ 1955年8月8日、埼玉県生まれ、静岡市在住。中3で乗馬を始め、障害飛越で国内トップクラスの成績を残し、2003年に静岡乗馬クラブを開く。05年にバイク事故で脊髄(せきずい)を損傷した。

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