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連覇に挑む千葉vs.10冠を狙う鹿島 ナビスコ杯決勝

2006年10月31日15時37分

◇2つのキーワードで両雄を比較

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鹿島のアウトゥオリ監督

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千葉のアマル・オシム監督

 ナビスコカップは11月3日、鹿島―千葉の決勝が国立競技場である。鹿島はリーグ、天皇杯を合わせた通算「10冠」、千葉は2連覇に挑む。興味深いのは、両者を取り巻く状況が対照的なこと。「監督」「日本代表」という二つのキーワードで比べてみると、違いが鮮明に浮かび上がる。

◇アウトゥオリ 攻めの理想は「保持」

 監督の個性は対極にある。

 鹿島のアウトゥオリ監督(50)はペルー代表監督の経験があり、昨年は母国ブラジルの名門サンパウロを率いて世界クラブ選手権で優勝。ブラジル代表監督候補にも名前が挙がった。「攻撃で最も大事なのはポゼッション(保持)」「4―4―2こそ理想のバランス」との信念を抱く。

 「結果で評価されるのがプロ」とタイトルへの執着は人一倍。決勝の前哨戦となった千葉とのJ1第27節(14日)は、出場停止などで決勝に出られないフェルナンドと内田に加え、柳沢も温存して先発から外した。0―4の大敗にも、「守備の課題がわかった」と淡々としたもの。リーグ戦を捨て、ナビスコ杯にかけている。

◇アマル・オシム リスク冒しても前へ

 その一戦に千葉のアマル・オシム監督(39)はベストの布陣で臨んだ。04年からコーチを務め、日本代表監督に就いた父の後を継いだ。手法も継承し、守備はマンマーク。攻めに転じると、「リスクを冒して前へ出る」ことを重視する。アウトゥオリ監督と、まるで正反対のスタイルだ。

 あくの強いメディア対応も父譲り。28日の名古屋戦後、鹿島対策を聞かれると、「10人のフィールドプレーヤーと1人のGKで戦うつもりだ」と涼しい顔で答えた。

 ただ、国際的な実績には乏しい。就任後のJ1は7勝10敗。「親の七光り」との批判を退けるためにも結果がほしい。

◇世代交代で今はゼロ

 鹿島はかつて日本代表の宝庫だった。W杯メンバーなら、98年は秋田、相馬、名良橋でDFを固め、02年は曽ケ端、秋田、中田浩、小笠原、鈴木、柳沢の6人が輩出。今夏のドイツ大会はOBのジーコ監督の下、小笠原と柳沢が選ばれた。

 しかし、ドイツ大会後、代表がオシム体制になってからはゼロ。02年のナビスコ杯を最後に主要タイトルから遠ざかり、今季途中で小笠原はメッシーナに移籍。一気に世代交代期を迎えたことが影響している。21歳以下代表の増田らが中心の戦いぶりは新鮮だが、勝負強さに欠ける。

◇オシムっ子一大派閥

 鹿島と入れ替わり、代表で一大派閥となったのが千葉だ。10月のインド遠征では水本、羽生、阿部、佐藤、山岸、巻の6人が選出。かつての師、オシム監督の考えを熟知、実践していることが大きい。

 リーグ、ナビスコ杯を合わせた対戦成績は鹿島の24勝12敗3分け。オシム現代表監督が就任し、現在のチームづくりを始めた03年以降は、千葉が4勝3敗1分けとほぼ互角。鹿島のリーダー格、岩政は「うちは若い。立場は挑戦者」。Jリーグ創生期からの名門が、かつてお荷物と言われた千葉に挑む図式となる。

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