インタビューに答える岡田武史監督=東京都文京区本郷3丁目、遠藤真梨撮影
サッカー日本代表が10年W杯出場をかけた勝負の年を迎えた。アジア最終予選では2勝1分けでA組2位につけ、2月11日に3勝無敗で同組首位にいる豪州戦が待ち構える。就任して1年余りの岡田武史監督(52)が抱負などを語った。
――08年を振り返って。
「(3月の3次予選)バーレーン戦で負けたことが大きな転機になった。そこから自分の考えを前面に出し、どんな相手にもぶれないで続けていくコンセプトをつくった。試行錯誤はあったが、少しずつ確実に進歩している」
――連動したプレスなど共通意識は高まった。課題は。
「この前だめだったから、ここを修正しようではなく、コンセプトに対してどうだったのかという考え方をしている。10回のうち8回はできたが、どうして2回はできなかったんだ、と。コンセプトの質を上げていくことが一番大事なことだと思っている」
――ピッチ外で変化は。
「(8月の親善試合)ウルグアイ戦は2日前に集まって淡々と試合をして帰っていく感じだった。これを繰り返したら進歩がないと思った。この試合に負けた後にフィロソフィー(哲学)をつくり、いくつかのキーワードで伝えた。一つが『Our Team』。自分たちのチームという意識を持たせている。目標、コンセプトとともに3枚の紙に書いて(宿舎に)はっている」
――W杯でベスト4という目標を掲げている。
「この目標に本気でチャレンジする選手でやりたい。本気というのは生半可なものじゃない。そこそこの練習、Jリーグでそこそこの試合をしてベスト4にいけると思うか、と問いかけている。それに対して何人か本気になってきたなと感じる選手がいる」
――世界と戦えるのか。
「パワーやスピードで追いつけなくても持久力や瞬発力なら対等までいけるはずだ。技術もかなわない理由があるのか。日本は技術で勝ってきた国。五輪を見てもそうだし、企業でも同じ。かなわないはずがない。メンタルも大和魂というものを持っているはず。その上、日本人は組織力で絶対優れている」
――豪州戦に向けて。
「技術が高く、体力的にも強い。でも我々は戦い方を変えない。(W杯では)もっと強い相手と戦わないといけない。いい試金石になる」(上嶋紀雄)