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南米選手権への出場 協会の熱意が見えない

2011年4月19日11時45分

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 南米選手権への日本代表の出場を日本サッカー協会が決めた。すっきりしないのは、海外組の招集が実現すればという条件付きだからではない。出場すべきか、辞退すべきか、協会がきちんとした議論を重ねたとは思えないからだ。そもそも、「強化のためにどうしても必要だから」という熱意が感じられない。

 震災直後から、Jリーグは南米選手権のある7月に試合を組まざるを得ない事情を協会に説明した。この時点で、協会の強化責任者は出場辞退はやむなしという返事をしていたという。小倉会長が南米連盟と開催国アルゼンチンに出向いたのも、辞退せざるを得ない状況を説明するためだった。それがアルゼンチン協会に再考を求められてひっくり返った。その間にどんな議論をして、どう判断したかの説明はないまま。Jリーグやクラブ側に不信感が生まれても仕方ない。

 いま、協会内からこんな話が聞こえてくる。日本が出場を取りやめれば、南米連盟は5億円を超える放映権料を失う。南米との友好関係を保つことが得策と、日本協会は積極的に出場に踏み切った。W杯のあった昨年から試合続きの代表選手を休ませたいとか、収入減が予想されるクラブと痛みを分かち合おうといった話は二の次だったという。

 大会登録選手は22人。半数程度を海外から招集できないとチームにならないと原技術委員長は話している。残りの国内組は主力でない若手にしてクラブに配慮するというが、その条件もなし崩しになる気配だ。選手がそろわなければ強化の意味合いはない。そのとき、しわ寄せがいくのは代表監督であり、選手であり、Jリーグである。そして、協会の責任はうやむやか。(潮智史・編集委員)

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