現在位置:asahi.com>スポーツ>米プロスポーツ>NFL> NFLスーパーボウル 激戦の詳報 NFLスーパーボウル 激戦の詳報第42回スーパーボウルは、日本時間4日午前8時30分キックオフ。 【試合直前のスタジアムから 渡辺史敏リポート】 いよいよ決戦、第42回スーパーボウルの日がやってきた。
試合会場アリゾナ州グレンデールのフェニックス大学スタジアムは曇天、時折小雨が降る予報が出ており、スタジアムの可動式屋根は試合前3時間前の時点では閉められている。このため国歌斉唱時に行われる米海軍飛行隊アクロバットチーム、ブルー・エンジェルスの飛行をスタジアム内からは見られそうにないのが残念である。 そんな天候に負けることなく、スタジアム外に設けられたNFLのテーマパーク、NFLエクスルペリエンスには既に数多くのファンが詰めかけ、設置された遊具などを楽しんでいた。試合当日はチケットを持っている者だけが入園できるようになっており、試合自体と一体化して楽しめる趣向だ。厳重に警備された敷地内では早くも両チームのジャージを着たファンが多数詰めかけ、スーパーボウル独特のお祭りムードを楽しんでいる。 現在のところ試合当日になっての大きな負傷者は報告されていないが、ペイトリオッツのベテランWRトロイ・ブラウンが出場登録を外れたのは少し残念。また、ジャイアンツのCBサム・マディソンの代わりにコーリー・ウェブスターがスタートになったのも気になるところだ。 キックオフはもう目の前である。 【第1Q】 ◇コイントスの結果、ジャイアンツが取り、レシーブを選択。ペイトリオッツのキックオフで試合開始へ。 ◇試合開始。ジャイアンツはヒクソンがキャッチし、自陣20ヤード付近までリターン。 ◇残り13分、ジャイアンツは3D6からWRバレスへのミドルパスが決まり、最初のファーストダウン奪取。 ◇残り10分、ジャイアンツは短いパスやランプレーをつなぎ、1Dを更新。敵陣30ヤード付近まで前進。
◇残り6分、ジャイアンツは3D10からパス失敗。32ヤードのフィールドゴールを成功させ3点先制。ジャイアンツ3―0ペイトリオッツ ◇残り4分、ジャイアンツのキックをペイトリオッツのRBマローニが受け、43ヤードのロングリターン。自陣44ヤード付近まで走りこむ。 ◇残り3分、ペイトリオッツはRBマローニのランで1Dをつないだあと、ショットガンからの長めのパスを連発するが、いずれも失敗。ブレイディの動きは若干ぎこちなく、負傷した右足首の状態の悪さを感じさせた。 ◇残り1ヤードで第1Q終了 【第2Q】 ◇開始直後の3D残り1ヤード。RBマローニがランで確実に決めタッチダウン。ゴールも決まった。ペイトリオッツ7―3ジャイアンツ
◇残り14分、ペイトリオッツのキックはサイドラインを直接割るアウトオブバーンズになり、ジャイアンツは自陣40ヤードから攻撃開始。 ◇残り14分、ジャイアンツは3D7から、ポケットで時間をゆっくり取ったQBマニングから左ライン際に走りこんだWRトゥーマーへの38ヤードのロングパス決まりファーストダウン。 ◇残り12分、3D6からのパスをWRスミスが捕り損ね、ペイトリオッツのCBホッブスがインターセプト。右サイドライン際を23ヤードのゲイン。33ヤード地点まで戻し、攻撃権が移った。 ◇残り11分、ペイトリオッツはRBマローニをスクリーンパスやランに多用するが、3D1ヤードもゲインできずパント。攻撃権はジャイアンツに。 ◇残り10分、ジャイアンツは自陣36ヤードからの1D10だったが、QBマニングがサックされ、3ヤードのロス。 ◇残り8分、ジャイアンツはショットガンフォーメーションからRBへのトスをファンブル。ジャイアンツがリカバーしたが、ペイトリオッツのディフェンス陣のプレッシャーを強めている印象。結局、パントで攻撃権がペイトリオッツに移る。 ◇残り8分、ペイトリオッツは2D10からQBブレイディがLBミッチェルにサックされ7ヤードのロス。さらに3D17からまたもDEタックがQBを連続サック。7ヤードをロスさせた。パントに追い込まれ、攻撃権はジャイアンツに。 ◇残り6分、ジャイアンツ2D8からブラッドショーがディフェンスラインの間隙に突っ込み、13ヤードのゲイン。ファーストダウン。 ◇残り3分、ジャイアンツは敵陣40ヤード付近からRBブラッドショー、RBジェイコブスがたびたびラインを突破し、ランプレーでファーストダウンを重ねる。
◇残り1分、QBサックでロスしたジャイアンツは3D18からロングパスを投げるが失敗。4Dでパント、ペイトリオッツが自陣11ヤード地点でフェアキャッチ。攻撃権はペイトリオッツに。 ◇残り1分、ペイトリオッツはWRモスへの2度のロングパスがいずれも失敗。ディフェンス陣のプレッシャーで、QBブレイディのパスに精彩がない。それでも、RBへのランやスクリーンパスでショートゲインを重ねる。 ◇残り20秒余、ペイトリオッツ、右ライン際を走るWRモスへのロングパスがようやく決まる。しかし直後の1D10でまたもQBサック。リカバーはジャイアンツでターンオーバー。またも攻撃権が移った。 ◇残り5秒で、ジャイアンツQBマニングがTDパスを試みるが、インコンプリート。前半終了でハーフタイムに。 【スタジアムから 渡辺史敏の前半リポート】 第42回スーパーボウルは意外なほどの守備マッチとなっている。 最初の攻撃で16プレーを費やし、ジリジリと進んだジャイアンツが32ヤードFGで先制した。ほぼ10分を費やしたのは見事だが、TDをとれずFGに終わったのは後々響くかもしれない。 その次のシリーズで12プレーを費やし、RBローレンス・マローニのパワーランTDで逆転したペイトリオッツの攻撃も見事だった。 しかし、その次のシリーズからお互いの守備陣が相手を上回り始めた。 ジャイアンツが3度のサックで1度のファンブルを誘えば、ペイトリオッツは自陣深くに進入してきたジャイアンツに対しCBエリス・ホブスのインターセプトで勢いを削いだ。 お互いに攻撃陣が手をこまねいている状況が続いている。どちらが後半に打開策を出せるかがカギになるだろう。 【第3Q】 ◇残り13分、ペイトリオッツはRBへのスクリーンパスやランで小刻みにゲインし、ファーストダウン。しかし4D2、敵陣44ヤード地点でパント。ジャイアンツは自陣14ヤード地点で攻撃を開始へ。 ◇残り12分、パントの時点でジャイアンツの選手が12人いたとのペイトリオッツの抗議(チャレンジ)が認められ、ペイトリオッツの攻撃が続行。1D10が与えられる。 ◇残り10分、ミドルパスを受けたRBフォークがタックルされながらも走り込みファーストダウン。 ◇残り7分、QBサックによるロスで4D13から、エンドゾーンへのロングパスというギャンブルに出るが失敗。ターンオーバー。 ◇残り6分、ジャイアンツは自陣31ヤードから攻撃開始。RBジェイコブスのラン、WRトゥーマーへのショートパスでファーストダウン。 ◇残り5分、ジャイアンツ2D8からトゥーマーへのパスでファーストダウン。敵陣45ヤードに入る。 ◇残り3分、ジャイアンツは1D10からエンドゾーンに走りこんだWRバレスにTDパスを狙うが失敗。3D6からWRバレスへのショートパスが決まらずパント。ペイトリオッツは自陣10ヤードから攻撃へ。 ◇残り3分、ペイトリオッツは反則で5ヤード罰退。自陣5ヤードから背水の攻撃となるが、2Dでウェルカーへのミドルパスが決まりファーストダウン。自陣21ヤードまで戻す。 ◇残り1分、マローニのランで短く刻みファーストダウン。さらにWRウェルカーへのミドルが通りファーストダウンを重ね、50ヤード付近まで一気に進む。2D15でモスへのタッチダウンパスをねらうが、QBブレイディのパスはサイドラインを大きく割り、失敗。第3Q終了。 【第4Q】 ◇ペイトリオッツは50ヤード付近から4Dのパントでスタート。エンドゾーンを割り、ジャイアンツは自陣20ヤードから攻撃へ。 ◇残り14分、ジャイアンツ1D10。TEボスへのミドルパスが決まる。ボスはそのまま走りこむが敵陣35ヤード付近で倒されるが、45ヤードのパス成功に。 ◇残り12分、ジャイアンツ3D4からWRスミスへの17ヤードのパスが決まりファーストダウン。 ◇残り11分、敵陣5ヤード地点でジャイアンツ2D。右からエンドゾーン中央部に回り込んだWRタイリーへのパスが決まりタッチダウン。ゴールも決まり、ジャイアンツ逆転。ジャイアンツ10―7ペイトリオッツ ◇残り10分、ペイトリオッツは自陣11ヤードから1D10。LBの背後で大きくジャンプしたWRモスへのミドルパスが決まり17ヤードゲイン。ファーストダウン。 ◇残り10分、ペイトリオッツ2D7から2回連続パス失敗でパント。ジャイアンツは自陣29ヤードから攻撃へ。 ◇残り9分、ジャイアンツは自陣29ヤードから攻撃開始。4D1からパントでターンオーバー。ペイトリオッツは自陣20ヤードでフェアキャッチ。攻撃権が移る。 ◇残り7分、ペイトリオッツ1D10からWRウェルカー、モスへの短いパスが続けて決まりファーストダウン。自陣35ヤード地点に。 ◇残り6分、ペイトリオッツ1D10からRBマローニが左サイドを走り9ヤード獲得。さらにウェルカーへの短いパスが決まりファーストダウン。敵陣39ヤード地点に。 ◇残り5分、ペイトリオッツはウェルカー、モス、フォークへの短いパスでファーストダウンを3度更新。敵陣6ヤードまで一気に迫る。 ◇残り3分、1Dはエンドゾーン左に走ったモスへのパスが通らず。2Dはエンドゾーン手前でウェルカーが待つがパスをキャッチできず。 ◇残り2分45秒、敵陣6ヤードからペイトリオッツ3D。エンドゾーン右でCBウェブスターを振り切り、完全にフリーになったモスへのパスが通る。タッチダウン。ゴールも決まり、ペイトリオッツが逆転に成功。ペイトリオッツ14―10ジャイアンツ ◇残り2分39秒、ジャイアンツのリターンは自陣17ヤードから。 ◇残り1分59秒、ジャイアンツ自陣28ヤードから3D10。WRトゥーマーへのパスは9ヤードのゲイン。4D1からギャンブル。RBジェイコブスが中央に飛び込みファーストダウン。 ◇残り1分28秒、ジャイアンツ1D10。ショットガンフォーメーションからマニングがスクランブル。5ヤードを獲得。自陣44ヤードまで進む。 ◇残り1分20秒、ジャイアンツ2D5。右サイドのWRタイリーへのパスが通らず。 ◇残り1分15秒、ジャイアンツ3D5。QBマニング、激しいラッシュを振り切り32ヤードのロングパス。WRタイリーが好キャッチしファーストダウン。敵陣24ヤードへ。 ◇残り51秒、ジャイアンツ2D11。タイリーへのパスは失敗。 ◇残り39秒、ジャイアンツ1D10。エンドゾーンに走りこんだWRバレスへのパスが通りタッチダウン。ジャイアンツ逆転。ゴールも決まり、ジャイアンツ17―14ペイトリオッツ ◇残り35秒、ペイトリオッツのリターンはわずか。自陣26ヤードからのターン開始に。 ◇残り25秒、自陣26ヤードからペイトリオッツ2D10。QBブレイディがサックされる。 ◇残り19秒、ペイトリオッツ3D20。敵陣深くまで走りこんだモスへの超ロングパスは通らず。 ◇残り10秒、ペイトリオッツ4D20でギャンブル。左サイドのライン際をエンドゾーン近くまで走ったモスへのパスは通らず。残り1秒で攻撃権がジャイアンツに移り、マニングがニーダウンしてゲームセット。ジャイアンツが優勝。 【スタジアムから 渡辺史敏のゲームリポート】 これまで抜群のゲーム運びを見せてきたペイトリオッツが最後の最後に思うようなゲーム運びができず、パーフェクト・シーズンを達成することができなかった。 ジャイアンツの攻撃陣は後半に入っても苦しい展開が続いたが、2つのビッグプレーによって勝利を引き寄せた。1つ目は第4Qに入ってすぐのプレーアクション・パスで、45ヤードを獲得するとそのまま勢いにのってTDパスにつなげ、逆転することに成功した。こう着した展開を先に動かすことに成功したのが大きい。 ペイトリオッツはそれでも慌てることなく12プレー、5分12秒を費やし、逆転TDをあげ、試合巧者ペイトリオッツの強さが出たように見えた。 しかし残り2分42秒からのジャイアンツ、とくにQBイーライ・マニングの執念は素晴らしいものがあった。第3ダウン5ヤード、残り1分15秒、ほとんどサックという状況に追い込まれながら、マニングは敵の手を振り払い、WRタイリーに32ヤードのパスを通し、一挙にペイトリオッツ陣に入り込んだ。そのままの勢いで残り35秒、マニングがWRクラキシコ・バレスに逆転TDパスを通し、決勝点をあげた。 劇的なロングパスを決められたことで、これまでどんな状況になっても動じることのなかったペイトリオッツが今シーズン初めて動揺を見せた。パーフェクト・シーズンを目前にして、偉業を手中から漏らしてしまった。 パーフェクト・シーズンに代わり、兄弟QBが連続優勝という偉業が達成されることになった。 PR情報 |
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